[食]生きている土・勉強会

newmoonakiko2006-04-29

今日は、自然農法をめざして家庭菜園を実践している仲間の勉強会。写真には男性ばかりしか写っていないが、参加者は男女合わせて10数人かな。私が見たいとお願いした「生きている土」のビデオ上演会を行った。この映画は、埼玉県の農家・須賀一男さん夫妻の今でいう自然保全型農業、ことに生命循環の産物である土を生かす、その考え方と方法が素人にもわかるように描かれている。自然農法というと、福岡正信、川口由一さんなど、農業者というより、思想家という感じで敷居が高いが、今も健在の須賀さんは、すごく身近な農業者という感じがする。「複合汚染」を書いた有吉佐和子さんは、危機的な現場と同時に未来に希望のもてるさまざまな現場をくまなく歩き、須賀さんの畑に立って、「これからの農業はこれしかない」と確信されたと聞く。自然農法とは、農薬、化学肥料はもちろん、たい肥も使わず、自然の摂理に則った農法をいう。雑木林の土ー小動物も微生物もたくさん生きている土ーをどうやって畑に再現するかが、ポイントとなる。
須賀さんの奮戦記は「土にいのちと愛ありて」(島一春著)という本にまとめられているが、イエローハット鍵山秀三郎氏のすすめで、この本を読んだという外食産業の経営者・元岡健二さんが感銘して、絶版だったこの本を再版したという話もある。ちなみに元岡さんのレストランの名前は、「土にいのちと愛ありてーティア」という。
という私は菜園を持たず、土にも触れず(猫の額のような庭とプランターの手入れぐらいはしているが)、ただただ頭だけの自然観しか持ち合わせていない。このコンプレックスを払拭するために有機野菜をせっせと食べている感もある。ただ、自然農法、エコロジカルな農業というのかな、それは、すでに近代農業と対立した形でないことは、ものすごくわかる。

今日は、みどりの日。来年から、「昭和の日」になり、3日憲法記念日、4日みどりの日、5日こどもの日となるとか。たしかに29日は昭和天皇の誕生日。だから、昭和の日ね。4日を別の記念日にする発想はなかったのかしら?