[暮らし]ウサギの弔い

newmoonakiko2007-08-07

pipin !今日が、あなたの葬式になろうとは。昨日、私の頭はバンバンで、このまま倒れてしまうかと思った。そして、仕事が終わり、家に帰ったら、あなたが伸びていたんだ。風通りのよいところに籠を置いていたつもりだったが、ごめん。冷房がなく、留守の多い我が家には、あなたの体の温度調節を考えてあげる環境がなかった。暑さに弱かったんだね。ごめん。野うさぎなら、この暑さを避けて、森の木陰や、洞穴に身を隠すことができたのに。水やエサだけでは、生きられない。ごめんね。私の頭を痛くさせてのは、早く家に帰ってという合図だったのかな

某デパートのペットショップで、息子と目があってしまい、そのまま彼の腕に抱かれてわが家の一員になったpipin。私にとっては、晴天の霹靂だっだのだ。「え、ウサギか」
今から、20年ぐらい前、夫が原因不明の下痢に悩んだことがあった。病院の診断が不明。どの薬を飲んでも治まらない、ある日の夜。私の枕元にものすごいスピードで通りすぎる何者かの気配がして目が覚めた。そもそも、霊がかりになるような、敏感な体質ではない。が、この時ばかりは、なにかの動物霊が、私に何かを知らせてるぞ!と確信したのだ。ウサギなのか、キツネなのか、それともタヌキなのか?この話を聞いた、某先生は、「それは、ウサギよ。霊界で苦しんでいる女性はいないの」と言われた。私は、即座に答えたものだ。「それは、夫の亡くなった元妻でしょ」と。
霊界というのは、実に合理的だ。供養を忘れている夫に、下痢で知らせているのだけれど、こともあろうに病院に行く有様。そばにいる女も(私)鈍感。ウサギの気配を使って気づかせてやろう!ってことか。動けない夫に代わり、私は墓参りにはせ参じた。それが、功を奏したのか、そうこうしているうちに夫の下痢は治まった。信じる、信じない?

だから、息子の腕に抱かれてやってきたウサギを見て、あの時のウサギかとぎょっとしたのである。近づきたいような、近づきたくないような。人間のすぐ近くに生きて、死んで人間のちょっとした使者にもなる。明日は、息子とふたりで、弔おう。体は土に、魂は少しでも遠くの空に。