2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春の日の象の孤独

小田原城址公園には、全国でも珍しい市営の動物園がある。象の梅子は、昭和25年にタイからやってきたインド象で、推定年齢59歳。日本にいる象の中でもベストスリーに入る長寿だそうだ。息子たちが小さい頃、ここが彼らの遊び場であり、私にもとってもいい…

桜の樹の下には

桜の樹の下には、たくさんの屍体が埋まってゐる!これは信じていいことなんだよ。 この季節、かならず誰かの口にのぼる梶井基次郎の短編。まだ土にならない生々しい屍体。桜の根っこは、そこから血液や体液を吸い取る。そして、身体は土となり霊魂は花となる…

土から始まる街づくり

NHKとJAが主催する第35回日本農業賞。昨年から設けられた「食の架け橋賞」に山形県長井市のレインボープラン推進協議会が選ばれた。この特別賞は、離れてしまった食と農との距離を縮める取り組みに贈られるという。長井市の市民は、生ごみを資源として生産者…

土から始まる食育

先日、長崎で食育運動を実践している女子高の先生と話したのだが、アレルギーの子、風邪がなかなか治らない子、生理のない子、わけもなくイライラする子など、身体と心に問題のある子がたくさんいると言う。いずれも、きちんとした朝ごはんを食べていない。…

本当?変形市場って

知人は魚市場の仲買人をやっている。めったに仕事の話をしない人が、突然「魚の切り身は買わないほうがいいよ」と言った。養殖とか養殖でないとかではなくて、魚の形そのものが変形したものを切り身にして販売しているというのだ。切り身なら、全体の形が見…

歌を忘れたカナリア

昨年末、女声コーラス「Humming Bird」を立ち上げた。指揮者は、声楽家であり、街のお医者さんの奥さんであり、3人の男の子のお母さんである。彼女のリサイタルの時には、それはそれはたくさんの花束が届き、私は「『花やさん』ができるね」とからかったもの…

[食]米粉のスイーツができた

米粉、オーガニック砂糖、山形・菅野さんの自然卵を使ったパウンドケーキとクッキーができた。作ってくれたのは、地元のケーキ屋イマヤさん。米粉にはグルテンが入っていないので、ケーキには向かないらしい。しかし、さすがプロだ。味、形ともにすばらしい…

[食]食べないという健康法

仕事柄、有機農法の話を聞くことが多い。本当の話、ほとんどが分からない。ただ、ひとつ実におもしろいなと思うことは、植物の根っこの働きのことである。植物の根は、土の中の微生物から生理活性物質を吸収していると言うのである。根っこは堆肥という栄養…

[食]ポパイも喜ぶほうれん草

ほうれん草の季節もそろそろ終わりかな。というところで、出会ったサラダ用ほうれん草。見るからにおいしそうだったけど、食べたらやめられなくなった。ほうれん草独特のエグミがなく、ほんのり甘い。それにしゃきしゃきした食感がいい。これにスモークサー…

[食]春を呼ぶキャベツ

横須賀市の鈴木誠さん栽培のキャベツ。美味しそうなのは当然として、形がいい。キャベツの立ち姿とでもいうか、品があってかわいい。ダイコンの大生産地である三浦半島。狭い耕地を効率よくまわしたがために土はすっかり疲弊してしまった。鈴木さんをはじめ…

妻の女友達がやってきた

お彼岸のお中日。仕事に区切りをつけて夫が眠る八王子霊園まで行ってきた。今年は、私の少し先輩の友人ふたりが同行してくれた。私と2回り近く年齢が違う夫は、彼女たちが我が家にやってくる日は朝から機嫌がよく、酒の肴を準備して今か今かと待っていた。先…

コエンザイムQ10に惹かれて

サプリメントに頼らない、これが私の信条?である。けれど、コエンザイムについてだけは、アメリカからネットで直輸入してしまった。2箱飲んでお終いにしたが。コエンザイムとは、身体の新陳代謝にかかかせない酵素である。老化とともに減っていくらしい。…

脱・亜健康のすすめ

「たいへんだよ。コレステロール値が300を越えた」と友人が駆け込んできた。私と彼女の付き合いは25年になる。共に子育て時代を過ごした仲間だ。子どもたちが巣立った後の彼女は、テニスにマラソンにとスポーツ生活に突入したように見えた。いつかはホノルル…

うさぎの耳と人間の耳

うさぎのピピン、人間と同じように風邪をひいたりするそうだが、そんな様子も見せず、いたって元気だ。耳と目の間をなでられるのが、気持ちいいらしいので、1日1回ナデなでしてあげている。その時、思うのだ。あの「あわて床屋」は残酷な歌だよねって。北原…

そそる美と健康のジェラード

昨夜の風や雨が地球の汚れを清めてくれたのか、すがすがしい朝。春うらら。アイスクリームでも食べたい。というわけで、小田原ラスカ2FのDonatellos(ドナテロウズ)で買い求めたのが、写真の3点。DHAブルーベリー、カルシウムセサミ、鉄分バニラ。 Beauty&…

いのちの恩人・5本指靴下

「寒い、寒い」。新宿から乗ったロマンスカーの中で夫は震えて、そう言った。忘れもしない、夏の暑い日、私の恩師の告別式の帰りの出来事だった。それからだ、夫の病が顔を現したのは。 「冷えは万病の元」という。すい臓、肝臓に問題をかかえていた夫は、こ…

[食]完全無敵の人参ジュース

小用があって、ご近所のSさんのお宅に伺った。玄関先で失礼しようと思っていた私に「どう、人参ジュース飲んでかない?」のやさしいお言葉。気がついたら、しっかりSさん手作り人参ジュースをいただいていた! 有機栽培の人参にりんご。風味つけに生姜。ジ…

[健康]足揉みとセクハラ

打ち上げの居酒屋での出来事。一仕事終えて皆、リラックスしていた時のことだ。仲間の中年男性の一人が、隣の女性の足を突然揉みだした。「きゃあ、なにするんですか!●●さん」「あのね、足裏健康法って知ってる?」「やめて下さい。太いんだから」「太いん…

[食]スーパーの山菜

なごり雪か、納めの雪か、目が醒めたら雪が舞っていた。今朝咲いたばかりのラッパ水仙が「だいじょうぶ、寒くないもん」とけなげに言っている。確かに春の雪だもの、手のひらにも乗らない淡い命。と思ったら、鶯が鳴いた。お手本通りの初鳴き。「だいじょうぶ…

脳が退化している?

第25回公文障害児指導研究大会に参加してきた。障害のある子に知的教育は不要という「常識」を払拭して、「どの子も伸びる可能性を秘め、知的教育が将来の自立のために重要である」という価値観に変革するーというのが、研究会のミッションである。私にとっ…

笑いが一番

先日、小田原で「柳家三三(さんざ)」を聞く会があった。柳家三三さんは、小田原の生まれで、31歳。平成5年に柳家小三治に入門し、今春真打になる。いわば、故郷に錦を飾るわけだ。主催は、小田原を元気に・愉快にする会。最近、停滞気味の小田原。真打昇進…

干し柿・柿の葉・イチョウの葉・銀杏

「干し柿が、残り少なくなりましたよ」という便りが、佐渡で有機農業を営む加藤さんから届いた。昨年、取材で伺った折り、軒の下の干し柿を眺めて、「食べたいなぁ」というつぶやきを覚えていて下さったのだろうか。心の内で言ったつもりだったけど。1つに16…

[食]ペットの食事もオーガニック

仕事柄、食や環境に関する展示会などに行く機会が多い。昔で言う見本市で、各社の新製品を展示販売する場合が多い。たいがい大きなバックを携えて出かける。チラシはさることながら、サンプルを頂戴するためである。 オーガニックフードフェアでも、いろんな…

[花]水仙、梅、沈丁花の香り

気象庁の予報通り!歩くと汗ばむ1日でした。明日は、また寒くなりそうだけれど。川沿いに住む友人は、つくしんぼを摘んで、食べたそう。ふきのとうは、もう終わりとか。あらゆるものが、あらゆるところで、生きているよと話しかけてくる。ことに夕暮れ、花…

[食]食べたら痩せる油

人間が食べてもいい唯一の油というエゴマ油。以前、テレビでも紹介されたそうで、大ブレイク中とか。でも、まだまだ一般的ではないようですね。 エゴマは、シソ科の植物で、なんと身体の余分な体脂肪を燃やすアルファルファリノレン酸がたっぷり含まれている…

[子ども]なぜ、子どもは引き算が苦手か

子どもたちに算数のプリントを解かせるのが仕事の私であるから、当然自分でもプリントを解いておかなくてはならない。数学は微分積分まで終了した。ただ、その先が進まないし、やる気にならない。実は高校2年で数学はリタイア。私にとっての数学は天敵だった…

子どもはみんなアーティスト

やらなくてはいけないことが、山積みである。夜中に原稿を書いてわかったのだが、うさぎは夜行性なのね。狭いゲージを飛び跳ねている。狭過ぎて気の毒だ。しかし、しなやかな体。月まで行けそう。なんて眺めていたら、仕事が終わらない。子どもの頃は、勉強…

水道水は飲めない非常識

ボランティア交流会なるもので、話をしてきました。環境雑誌の編集をしていることで、「あなた話して」とお鉢がまわってくるのですね。今朝早くラジオで、ノロウィルスが水道水を汚染している可能性があるので、全国の水道水を調査するという話を小耳にはさ…

いつ子さんの大根

三春のお土産は、大根の醤油漬である。大根と昆布、干し椎茸をミリンと酢を加えた醤油に漬ける。そう珍しい漬物でもない。ところがところが、大根をひとかみした時の感動!しゃきしゃきより、さくさく。さくさく、サクサク。食味もさることとながらあとひく…

帰りはスーパーひたち

郡山ー船引ー三春ー福島ーいわきと回ってきた。さまざまな人たちにいろいろなお話を伺ってきた。話を聞くというのも、なかなかエネルギーがいるもので、頭がバンパンしている。スーパーひたちは、特急といえど在来線。なかなか、心地よい速さで、春の夕暮れ…