歌を忘れたカナリア

newmoonakiko2006-03-26

昨年末、女声コーラス「Humming Bird」を立ち上げた。指揮者は、声楽家であり、街のお医者さんの奥さんであり、3人の男の子のお母さんである。彼女のリサイタルの時には、それはそれはたくさんの花束が届き、私は「『花やさん』ができるね」とからかったものである。いかに人望が厚いか、いまでも語り草になっている。
ピアニストは、音大時代、全国コンクールに優勝する実力の合唱団つき伴奏者だったそうで、今は2人の男の子の母親業のかたわら、ピアノの先生をしている。若手某ピアニストを育てるべく、追っかけ?をしているらしい。
このふたりに加え、事務的な仕事をしてくれている女性も、2人の男の子の母親で、彼女はダウン症児の親の集まり「ひよこの会」の代表。スペシャルオリンピックスの開催の時には、小田原でトーチランを行うなど大活躍した。3人とも、それぞれの立場で、しなやかに生きている魅力的な女性だ。
「Humming Bird」は、1歳6ケ月の女の子から60代の女性まで、定期的に集まるのは15人。私も、学生時代はコーラスに明け暮れていたのに猥雑な日常の中ですっかり歌など忘れていた。子供を連れて歌いにきて欲しいし、歌の楽しさを思い出した世代にも参加して欲しい。それにつけても、子供たちの声の響きの素晴らしさ。1歳児の楽しげな手振り身ぶり。
4人の「あ、うん」の呼吸で、誕生したコーラスグループ。それぞれの10年後の楽しみになるといいなぁと思っている。それに歌うことは最高の健康法だもの、コツコツと続けていきたい。