2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

友達はがん患者

同世代の友人が、次々に「がん」にかかっている。いよいよきたかという感じだ。ひとりは乳がん。ここ毎日、あき時間を見つけては、見舞っている。悪い気を受けないように身を清めて、病院の玄関を入る。できることなら、お見舞いでも病院にはいきたくない。…

産婆さんはどこにいった

奈良県で妊婦が、9軒の病院をたらいまわしされたあげく流産した。「とにかく、引き受けてやろう」という医者がいなかったのか、と誰もが思ったに違いない。少子化対策とかいうが、生まれること事態が、もっといえば妊娠すること事態が今の世の中奇跡に近い…

見た目はそんなに大事か

鹿児島県徳之島の中島律子さん。有機農法でマンゴーを栽培する全国でも珍しい女性である。取材でお邪魔してから、もう5年になるか。昨年、一昨年と、2年続いて不作で、律子さんのマンゴーフアンをがっかりさせた。みんな、今年もだめかな、と思っていたとこ…

新米の秋

ようやく、夜になると秋の風が吹き、虫の声も聞かれる。旅に出れば、どうしても田んぼに目がいってしまう。米離れが進んでいても、やはりお米は主食である。4人家族子どもが2人いると、1ケ月10kg。ひとりおよそ2.5kg食べていた。今では、2人で3kgかな…

1日200gの玄米

「熊野出会いの里」から通信「くまの」が届いた。年3回発行、年間千円の通信である。すっかり忘れた頃に届くので、なんだが得したような気がする。里長の麻野吉男さんは、ブラボーな百姓である。極度の神経症を克服し、最近では心筋梗塞という爆弾をかかえた…

おまえはなにをしてきたか

思い立ってJR山口線に乗り、湯田温泉中原中也記念館を訪ねる。生誕100年を記念する企画展「小林秀雄と中原中也」。恩師みずからツアーを組んで吉田ゼミ元女子大生たちが、ここを訪ねる約束だった。「もう混浴でいいだろう?」と普段の先生とは思えない発言…

JAS認定ブドウ

1粒いくら?なんだろうと思いつつ、食べた有機ブドウ。山口県山陽小野田市で。品種は、藤稔。バーク堆肥と炭を土に混ぜて、1.5mの堆肥層をつくった、ハウス。なかなか、大変だろうな。ただでさえ、病気がつきやすい果実。それにこの温暖化、色が乗らないブ…

白神グリーンメロン

青森県つがる市きむら農園のメロン。友人から頂いて、そのおいしさに感動いたしました。で、半分いっきに食べてしまったことを告白します。こんな贅沢をしていいいものだろうか・・。でも、3個2500円、送料800円だから、1個1100円。半分で55…

還暦の夜に

今日は、板橋地蔵尊。年2回の大祭に欠かさずお参りに東京からやってくる友人のAさん。今日、60回目のお誕生日だ。20代からのお付き合いで、どこにたどりつくか予想もできない若い頃の私を知る数少ない大切な先輩である。しかし、よくぞ60年。恋をし、…

仲間が増えたよ

和歌山県有田市のJAS認定みかん農家宮井公幸に伺った。4年ぶりだ。当時は、みかんの大生産地であるがゆえにか、有機みかんを作ろうなどと思うのは、たった一人。なんだか、孤独そうだったが、今では仲間も3人に増えて、3軒合わせて500a120tのJAS認定…

和歌山ラーメン

阪和線和泉鳥取から先は和歌山県。車窓の風景は一変する。山の中に迷い込んだよう。ほんの一時だが。 和歌山駅で降り、和歌山ラーメンを食べる。和歌山ラーメンとは何?単に支那そばとか。雑誌に出ていたお勧めラーメン店は休みで、駅近くの丸高中華で食べる…

緑の手

阪南市の高橋さん宅。サフィニアが満開だ。挿し芽、摘芯、花摘み‐グリーンハンドと私が呼ぶ高橋さんの手にかかると1株が100株になる。生ごみ、米のとぎ汁をEMでリサイクルしたエコロジーガーデン。夏の花サフィニアがまだまだ健在で、秋のコリウスは、楽屋…

小田原にも空襲があった

戦後生まれの私の義務は、戦争の話を聞くことである。20歳にならない前から、それは厳守してきた。が、戦後62年、戦争を体験した方は、人口の3分の1になってしまった。これから先は、戦争といえば、ベトナム戦争と応える老人になり、かって日本が戦争を…

菜の花うつわの夜

和菓子やの菜の花店主高橋台一さん還暦の自作器展オープニングパーティ。ギャラリィーを開きながら、目利きになった高橋さんの陶芸展である。高橋さんの師匠は、和歌山天野村在住の陶芸家・森岡成好さん。森岡さんと高橋さんの二人展となる。この夜は、新鋭…

やっちゃった・・

藤沢市の職員が、津波警報と東海地震注意報を知らせるボタンを押し間違えちゃった。というのは、ラジオで聞いた。今日、藤沢に住む友人に聞くと、「そうなんですよ。あれ、夢ではないんですよね」というではないか。なにせ、夜中の1時の出来事。スピーカー…

本のタイトル

常套ではない暑さのため、一時避難。炎天下の中を図書館に行く。東京電力から「柏崎原発7基が動かないため、節電のお願い」っていうのが、入ってきたのだ。あの原発が我が家の電気をまかなっていた?恥ずかしながら、始めて知った。クーラー、テレビのない…

終戦の日

暑いね。えー、戦争が終わった?うれしいという言葉を飲み込んだ母、たぶん父も。 私は、生まれていないのだけれど、なぜか記憶にあるんだよね。もすごく暑い日だったってこと。小田原選出の河野洋平衆議院議長の演説は日本の良心ではないか。地元では、自民…

農薬の怖さ

有機農法の農家を取材して、慣行農法から有機農法に転じた動機を聞くと、どの人も間違いなく、自分か家族の農薬被害を上げる。昔から、自家用の野菜には農薬をかけないというのだから、たぶん、農薬のかかった野菜を食べたのではなく、農薬を浴びたことで健…

源氏物語

源氏物語が生まれて来年で1000年になるという。いわば、一般教養として円地文子訳で読み、貴族社会における男女の物語を一般の恋愛論として瀬戸内寂聴訳で読み、それから久しい。手を変え、しなを変え、時代にマッチできるオリジナリィティ。紫式部が1…

お盆。

私の住む地域のお盆は、旧暦で行う。7月13日に迎え火を焚き、16日に送り火をする。となりの地域は、8月なのだから、実にわかりにくい。どちらにせよ、ご先祖様は14−15日と2日間滞在されるわけだ。お買い物に行かれる日があったり、なかなかお忙し…

終わりよければすべてよし

終末医療をわが身で体験した私は、あらためて夫が自宅で死を迎えられたことに感謝したい。1年間、入退院を繰り返した夫は、もう治療の方法がないなら、病院にいる必要がないときっぱり口に出した。どの時点で、そう考えたかは、わからない。ただ、そう考え…

一人勝ちはしない

三浦半島EM研究会をひっぱる川島勝徳さんの笑顔。先日視察に訪れた韓国自然農法を実践する牧師さんたちに、有機農業における経済性を突っ込まれていた。川島農園は、株式会社。従業員4人、パートさん数名。賃金体系も公開してくれた。機械、堆肥小屋など何…

山下農園のアイコ

アイコという名のミニトマト。食べてもいないのに見ただけで元気がでる。1ヶ月に1回、土佐自然塾の山下一穂さんと仕事でやりとりしている。有機農業が、国がすすめる農業に対して異端であるというなら、山下式農業も異端である。異端のニューウェーブとも…

アメリカの人形

青い目をしたお人形は、アメリカ生まれの ♪♪という歌がありました。この人形たち、アメリカ生まれなのですが、青い目をしていません。ちょっと、ひねった顔が気に入っている。みんな、アメリカに行った人たちからのプレゼントだ。多民族国家なのだから、その…

[暮らし]ウサギの弔い

pipin !今日が、あなたの葬式になろうとは。昨日、私の頭はバンバンで、このまま倒れてしまうかと思った。そして、仕事が終わり、家に帰ったら、あなたが伸びていたんだ。風通りのよいところに籠を置いていたつもりだったが、ごめん。冷房がなく、留守の多…

[暮らし]ヒロシマの総理

今日は、広島原爆記念日。こんな記念日は、もういらない。秋葉忠利広島市長の平和宣言は、明確だった。世界の核拡散、アメリカの軍事政策には、きっちりと反対を表明していた。子どもたちは「平和への誓い」で、「私たちは、過去の人たちをもう救えないが、…

[食]カメムシくん

高温多湿の日が続くと、稲を食べるカメムシが発生するという。山形から直送してもらっているお米には、たまに2〜3粒黒い斑点があるお米が混ざっていることがある。それは、カメムシが食べた後。そのぐらい虫に食べさせてやってもいいじゃない?といわれると…

[食]柏又の鰻

小田原の老舗、天丼のだるま、鰻の柏又。この2軒を知らないのは、もぐりかも知れない。丑の日から数日たって、体が鰻を食べたいといっている。今日は、我慢できずに、鰻に大枚をはたいた。今の世の中、鰻が特別高い食いものではないが、正統な鰻専門店で鰻…

[食]車がトウモロコシを食う

世界で車を持っている人は、約8億人。持っていない〔貧困層〕人の数は約20億なんだそうだ。貧困層のひとりの私は、車を持っていない。経済の問題はさておき、免許を取ることに頑固に反対した夫の存在も大きい。夫が亡くなって、これで免許が取れるぞ!と…