本の整理

本の整理をしている。同じように引越しを予定している友人から耳寄り情報をゲット。それは、不要となった本やCD、DVDなどを引き取り、登録してあるNPOなどへ寄付するサービスなのだ。ISBNコード(ほんの後ろにバーコードが付いていて、978−4…

戦後史の正体

私の考えだから、それが民意といってはなんだが、どうも国民の考えと政治の流れがすれ違って、ついには政治をまじめに考えるなんてことが、最大のストレスになってしまった。バカ笑いしていたほうがましだ。民意が正確に反映されたのは、戦後政治でも一瞬だ…

お母さん革命

「らいちょうの家」館長米田佐代子さんの新書。2011年は『青鞜』発刊から100年、そして平塚らいてうの生誕125年。同時に母性100年に1度の危機だった。改めてらいちょうの主張、「母性の社会化」という視点を現代の日本が見失ってきたかを思い知らされている…

生き抜く

人生を生き抜くには、お手本がいる。そんな話を友人たちとした。それは、女の生きかたから政治家のあり方までに及んだが、あらゆる価値観がひっくり返ったのは、戦後だということは間違いない。明治生まれの母親が、自由奔放に生きる昭和の娘をはらはら見な…

自然に従う生き方

ツルネン・マルティ参議院議員の出版記念会に行ってきた。TPP問題が山場なのに出版記念会かい?という感じもしたが、頂いた「ツルネンさんのルオム的生活のすすめ」は今読むにはぴったりの1冊に仕上がっている。ルオムとは、フィンランド語で「自然に従う生…

愚かな母へ

「チェルノブイリのかけはし」代表の野呂美加さんには、ずっと前に札幌ですれ違った。EMの開発者の比嘉照夫先生の講演会場への移動中、野呂さんが比嘉先生に執拗に質問していた。比嘉先生がとても丁寧に答えていたという光景は印象に残っているのだが、そ…

健康自立力

ものすごく楽しみにしていた田中佳先生の「健康自立力」(メタモル出版)が発売された。いつも講演で聞いてはいるんだけれども、話がおもしろくて医学漫談を聞いているように感じていたが、活字で読むとなるほどと納得させられる。副題は、発想の転換で元気…

論壇の戦後史

時代のまっただ中にいると、いったい今なにが起きているかを正確に掴むのは難しい。ただ、名詞から動詞の時代に変わっているのだということはわかる。ことばと実態のずれが、新しい名前を求めて流れているように見える。「たちあがれ日本」。あの石原慎太郎…

民主主義が一度もなかった国・日本

気鋭の、といっても50歳の社会学者の宮台真司と外務副大臣47歳の福山哲郎の共著。帯に09年8月30日、日本に革命が起こったことを国民は気づいていない、とある。そう思いますか?この本で8月30日に私が持った感覚が間違っていなかったのではないかと思えた。…

福岡先生こんにちは

福岡伸一著「世界は分けてもわからない」を読む。福岡本を手にするたびに「こんにちは」と挨拶する私。タイトルの魅力にイチコロになってしまう。「世界は分けてもわからない」。私の気分にぴったりなのだ。そしてまた裏切ってくれるんだよねとつぶやく。そ…

のびやかな女たち

家のかたづけをしている。ずーっとしている。いつ終わるかわからない。資料はもう少しとっておきたいので、本を整理して、置き場を作ろうと思う。昔の本がいろいろ出てきて、ちょっと読んだりして・・かたづけの悪いパターンに入っている。その中の1冊、「…

村長ありき

貧困と病。このふたつは背中合わせの関係にある。政治が、人々の幸福のためにあるならば、このふたつはどうしても解決しなければならない。昭和30年代、豪雪、貧困、高死亡率という三重苦の岩手県沢内村が、村民の自治の力によって健康で誇りの持てる地域に…

世代間連帯

今度の衆議院選挙を考える上で、とても参考になった1冊。社会学者(上野千鶴子)と政治家(辻元清美)の対談で、学問が政治に具体的に落とされていくのかが、わかる。政治的に考える、ということがどういうことかもすんなりと入ってきた。身近な暮らしの問題…

ぞうのエルマー

本のない暮らしは考えられないが、これから童話や絵本に囲まれることはないというのが少し寂しい。自宅で教室をやっていた時にも、家の本棚を子どもたちに開放していた。私が読めない哲学書を読破した中学生もいたっけ。ノンタンを幼少時代に読んだ子が、聖…

21世紀の歴史

尊敬する大先輩から渡された1冊。amazonで購入しようとしたら、2回クイックしてしまって、2冊届いてしまったそうだ。もちろん、キャンセルできるんだそうだが、こんなに厚くて値段も高い本を頂戴した上は、読破せねばと思い、頑張った。ちなみに作品社2400円…

ツルネンの人と地球のエコライフ

ツルネン・マルテイさんを国政の場に出すべきか、そういう議論が我が家の夫婦げんかの種になったことがある。私は、意義がおおいにあるといい、夫は政治力学からして意味なしだった。政治の色に染まっていない政治家が、経験と実績のある政治家たちをむすぶ…

美について

最近、小田原の街でいろいろな人に話しかけられる。名前も知らない人もいるし、子どもが同級生のお母さんもいるし、隣り近所の人もいる。選挙の影響かもしれないが、私が直接支援をお願いしたりした覚えはないので、たまたまなのかもしれない。でも、話はど…

北条早雲か二宮金次郎か

仕事を終えて早川の川辺を歩く。雨降って天地一新。遠くに箱根・双子山、近くに石垣山のシルエットが濡れている。唐突だが、元市長がNHKに大河ドラマの舞台に小田原をと陳情したことがあった。もちろん、主人公は「北条早雲」だろう。北条早雲の人物像を描い…

夢枕獏vs飯野和好

朝日新聞の連載小説「宿神」。私は、取っている新聞が違うので読んでいないが、評判らしい。その小説の著者である夢枕獏さんと、挿絵担当の飯野和好さんとの対談が小田原で開かれた。小田原出身の夢枕さんだが、地元ではめったに話を聞く機会がない。漫画化…

流れ行く日本、とめるおかっさんはいるか?

橋本治著『日本の行く道』を読む。「とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」というコピーと浮世絵風イラストの東京大学駒場祭のポスターは忘れがたいが、橋本氏は作家、評論家に転じて、今では小林秀雄賞の選考委員を務める。 …

自然から学ぶ 生き方暮らし方

12月1日農文協から出版された、できたてホヤホヤの本だ。私は原稿の時に読ませていただいていた。原稿が本になると、こうなるのか、再び一気に読ませてもらった。著者の天野紀宜(あまのきよし)さんは、1940年生まれ。22歳の時に岡田茂吉の説く自…

おひとりさまの老後

大阪からの帰り、新幹線の中で読む。「おひとりさまの老後」の著者は、上野千鶴子東京大学大学院教授。既婚女性たちに支持されているらしい。離婚せずとも、おひとりになるという、女の長い間の夢が叶うのだ。夫が自分よりも早く亡くなればの話だが。私など…

食品不安 安全と安心の境界

食をめぐる本は、たくさん出ているが、この本の著者・橋本直樹は、東大農学部農化学科卒業後、キリンビールの常務をつとめた農学博士。農薬が、戦後の食料増産に果たした役割、現在では、危険な農薬はほとんどなく、動物実験をしてすべて安全を認められたも…

ナオミ・クライン

週半ばの休養日は宝物である。洗濯をして掃除機をかけて、横になって、積んどいた本を読む。ナオミ・クライン著「貧困と不正を生む資本主義を潰せ 企業によるグローバル化の悪を糾弾する人々の記録」。著者は、1970年生まれのコラムニスト。前作の「ブラ…

本のタイトル

常套ではない暑さのため、一時避難。炎天下の中を図書館に行く。東京電力から「柏崎原発7基が動かないため、節電のお願い」っていうのが、入ってきたのだ。あの原発が我が家の電気をまかなっていた?恥ずかしながら、始めて知った。クーラー、テレビのない…

明日は桜桃忌

太宰治が、愛人山崎富栄と心中を図ったのは、昭和23年6月13日。遺体は、6日後の19日に発見された。私が記憶している限りでは、発見された日は雨だった。この年には、私は生まれていないので、本で読んだのか、映画でみたのか。 13日の毎日新聞、太…

神の道

朝から雨模様。こんな日は読書が一番だ。葉室頼昭著「神道とひらめき」読了。医学博士でもあり春日大社の宮司でもある著者。宇宙と地球と生命の謎を解きながら、古来日本人の考え方の原点を語っていく。ひとつは、ビックバン以前の「0の世界」と、もうひと…

女性・農業・神道

週末、3冊の本を読む計画。坂東眞理子著「女性の品格」、山下惣一著「農業に勝ち負けはいらない!」それに葉室頼昭著「神道と」。 「女性の品格」は、新書ベスト1だそうで、さすがに読みやすい。昔、華族出身だっけ、塩月弥栄子さんが、女のたしなみはかく…

ごみおばさん

世にはでてはいないが、飯田市に住む小池栄子さんが書いた特注の絵本。その最初の出だしがすごい。主人公ともおばさんの家の近くを流れる川には、野菜くずや棒切れ、空き缶などいっぱい捨てられてまるで「ごみの川」。ある日、小さな子どもが、ごみの川に猫…

愛国の作法・姜尚中

窓を開けると祭り太鼓が聞こえる。さっと掃除をして、カレーを仕込む。お米は3合。上の息子が帰ってくる。気になっていた庭の草取りをする。竹林を整地したのだろうか、土が硬い。それでも、生ごみを埋めた場所は、シャベルでも歯がたつぐらいの柔らかい土…