おひとりさまの老後

newmoonakiko2007-11-27

大阪からの帰り、新幹線の中で読む。「おひとりさまの老後」の著者は、上野千鶴子東京大学大学院教授。既婚女性たちに支持されているらしい。離婚せずとも、おひとりになるという、女の長い間の夢が叶うのだ。夫が自分よりも早く亡くなればの話だが。私なども、おひとりさまだが、だから、どうだっていうのかと思うけど。老後はなしで、突っ走って、気がついたら死んでいたというのがいいなぁ。
もう1冊は、「戦後日本は戦争をしてきた」。姜尚中小森陽一の対論。本当の戦後は、朝鮮戦争終結からはじまる!という日本の戦争史。同時進行ゆえに見えないものがあるのは宿命だが、戦後62年を経て、終戦後が集積した歴史になってきた。姜尚中は1950年生まれ、小森陽一は1953年生まれ。自分たちの生きて来た時間そのものを掘り起こす作業は、自己批判抜きではできないし、きわめて大きな責任も伴う。しかし、やらなければならないのだろう。ちなみに上野千鶴子1948年生まれ。戦後も所詮は、男の歴史だ。男性のおひとりさまの老後は、むなしいという現実と無縁ではあるまい。