愛国の作法・姜尚中

newmoonakiko2007-05-04

窓を開けると祭り太鼓が聞こえる。さっと掃除をして、カレーを仕込む。お米は3合。上の息子が帰ってくる。気になっていた庭の草取りをする。竹林を整地したのだろうか、土が硬い。それでも、生ごみを埋めた場所は、シャベルでも歯がたつぐらいの柔らかい土になっている。この土をプランターに入れてサフィニアを植える。夏の花だ。
昨日書いた愛国心にいささか自分でもぎょっとしたのだが、ぎょっとしつつもその延長に姜尚中著「愛国の作法」が目に入ってしまった。
引用文がやたら多いのだが、その引用文はみんな過去に読んでいるものばかり。同い年だが、あちらは、東大教授。こちらは、ただのおばさん。はからずも国とは何かを思い起こさせてくれた安部に感謝したい。それにつけても、わかりやすさという一点で、「国家の品格」に負けている。丸山真男を学んだ息子が、借りるよと持っていった。彼は、1970代生まれ。反日感情が高まっていた90年に世界ジャンボリーで韓国に行き、胸の日の丸をかくさなければならない経験をしている。
気持ちよく国旗が掲揚できない、この国の不幸。なんとかしようとしてできなかった我々世代のねじれた感情。姜尚中の文体そのもののような気もする。