憲法60歳

newmoonakiko2007-05-03

つづがなく、この日を迎えられてよかった。来年は、新生改悪憲法記念日など作られないように願う。憲法と共に成長してきた私は、改憲といわれると、私自身のアイデンティティを否定されたような気がする。安倍総理は、「戦後レジーム(体制)からの脱却」と述べているが、非常に違和感がある言葉だ。岸信介の亡霊が孫に乗り移ったのだろうか。百歩譲ってアメリカ支配からの脱却を意図しているとしても、危険きわまりない愚挙としかいいようがない。
憲法9条と驚異的な経済発展で、国際社会の仲間入りができた日本を私たちは愛しているのに。権力者は、何が不満なのだろうか。これからは、大きな発展を望まず、西洋と東洋の融和に精神的な貢献をするのが、日本の役目ではないか。アメリカの手先になるために改憲するのか、アメリカと闘うために改憲するのか。もしそうなら、戦後レジームからの脱却ではなく、戦前レジームへの転換と呼ぶべきだ。軍服を着た日本人を信用できない。

写真は、秩父でご馳走になった手打ち蕎麦処「こいけ」の田舎蕎麦。蕎麦は、75日という短い期間で収穫できる。その逸話がおもしろい。昔、神様が寒くて冷たい高原で、植物たちを召集した時のこと。真っ先に駆けつけたのが、蕎麦。寒さのために素足は真っ赤になっていたそうな。一方、麦はおしゃれして出かけたためにビリケツで到着。それを見た神様は、蕎麦には冷たい土にいるのを短くしてやり、麦にはひと冬中、土の中で凍えているがよいと言いつけたそうだ。神様というのは、結構平等というか自己チューというか。蕎麦の茎は赤いというが、1度見てみたい。