夢枕獏vs飯野和好

newmoonakiko2008-01-12

朝日新聞の連載小説「宿神」。私は、取っている新聞が違うので読んでいないが、評判らしい。その小説の著者である夢枕獏さんと、挿絵担当の飯野和好さんとの対談が小田原で開かれた。小田原出身の夢枕さんだが、地元ではめったに話を聞く機会がない。漫画化にも映画化にもなった「陰陽師」で、超人気作家だが、私は、結構マイナーな(たとえば、環境雑誌など)に書かれた短いエッセイが好きで、これは小田原で生まれた作家にしか書けないなぁと興味深く読んでいた。日本人の自然観を現代的センスで書ける稀な作家だと思う。が、そういう面はこれからなのだろう。なにせ、釣師なのだから。
かたや、飯野和好さんも当代きっての売れっ子絵本画家。我が教室でも、「聞かざぁ言ってきかせましょう」など、時代物のイラストが子供たちに人気だ。この取り合わせは、朝日の担当者の発案のようだが、見事なコラボというよりない。
400枚近い原画が、小田原の「あ・ん工房」で展示中。

「宿神」のテーマは、中沢新一さんとの対談によるところが大きかったそうだ。
http://book.asahi.com/clip/TKY200612190369.html