世代間連帯

今度の衆議院選挙を考える上で、とても参考になった1冊。社会学者(上野千鶴子)と政治家(辻元清美)の対談で、学問が政治に具体的に落とされていくのかが、わかる。政治的に考える、ということがどういうことかもすんなりと入ってきた。身近な暮らしの問題、たとえば、介護や育児を社会化するのは、国家化や会社化とは違う。これは、すっきりと理解できる。これも構造改革を急いだ小泉さんのお陰だろう。

今日は大船で、衆議院候補者が辻立ちしていたが、以前の国政レベルの選挙とは雰囲気が違う。地縁、血縁、会社縁などは、すでに当てにならなくなっている。個人、個人に訴えるしかないと覚悟したようだ。共同体が分断されたがゆえに自由な1票を投じることが出来る。そして、今までとは違った世代間の連帯を持つこともできる。そういうところに「夢」や「希望」があるのかもしれない。