EM団子

自然農法の福岡正信さんが砂漠化を食い止めるために土団子を撒いたことは有名な話である。土団子とは、粘土質の土にさまざまな種を仕込んだもの。この土団子を進化させたのが、EM団子だ。今では、たくさんのボランティアの手で池や河川、海に投げられているが、最初にEM団子が使われたのはどこか、あまり知られていない。それは、なんと富士山。富士山の大沢崩れは、美しい山の形を変えるほどで、昭和40年代から問題になっていた。

さまざまな方法がとられたが、そのひとつが土団子を投げて富士山の崩壊を防ごうという「富士山むすびの会」だ。延べ3500人ほどのボランティアが、粘土によもぎなどの雑草の種子、EMぼかしを混ぜて一握りほどの土団子を作り、富士山に登って蒔いたという。その数20万個。その結果、大沢崩れの部分に草がはえだし、その後チシマササ、アカエゾマツ、ハイマツなどを植えていったという。今でも、完全に土砂の流失はないわけではないだろうが、当時の「大沢崩れ」のようなニュースは聞かない。

EM団子が効を奏したのかどうか、わからない。国もマスコミも発表しないし、もちろんデータもない。(検証されているのかわからない)しかし、EM団子が世に出た場所が、富士山だったとは、なんだか、とても新鮮なニュースだった。福岡さんの土団子発想、EMを加えて蘇っているのかも。そして緑も。川も。

EMの会合の楽しみは、オーガニック弁当。本日も大満足。