生ごみ堆肥化

newmoonakiko2010-03-26

神奈川県の29市町村の生ごみ堆肥化の現状を調べてみた。全市町村で、電動生ごみ処理器に補助金を出している。土に置くタイプのコンポストについては補助が打ち切られる傾向にあるが、なんで大手電気メーカーの電動とJAのコンポストだったんだぁ。

EM密封容器については、18市町村で補助金を出し(川崎市だけ担当者が不在で不明)ている。関係ないけど、EM容器に補助金をつけさせたのは市民の力だと思う。小田原市の場合は、7年前ごろ市に要請したが担当者は値段が安すぎると一言で終わった。電気を使わないタイプの堆肥化容器に最高90パーセントの補助をしているのは、鎌倉市二宮町だ。ダンボーコンポスト補助金が出るのは、小田原市が初めて。まず、家庭が自己責任で生ごみを堆肥化する。これが、神奈川県全市長村の生ごみ減量および堆肥化第一段階だといえそうだ。

補助金を出すだけの市町村ときちんと使い方を普及啓蒙していこうという市町村に分かれる。平成29年に焼却と埋め立てをやめる県内唯一ゼロウエスト宣言を行った葉山町は、さまざまな堆肥化メニューをそろえての説明会を年20回近く開いている。逗子市や横浜市西区では行政がEM生ごみ堆肥化講座を開催している。

生ごみを地域で循環しようとしているのは、秦野市大和市。両市ともに電動生ごみ処理器でできた一次発酵堆肥を回収している。秦野市は、電動生ごみ処理器を購入した2400世帯が登録して、土に返せない堆肥を公民館などのストックハウスに持っていくとトイレットペーパーに交換できる。この堆肥は、堆肥化施設で市内の畜産廃棄物と混合されて有機堆肥となり、畑で再利用されている。大和市は、19年度から各駅などで日曜日に行われている拠点回収場所で回収。公園管理事務所が引き取り、市内の公園などの草花の堆肥として有効活用されているが、まだ全市的ではない。

というように神奈川県では、生ごみ回収・堆肥化・再利用・循環システムを構築できた市町村はない。まずは、生ごみ分別は楽しいよ、気持ちいいよを市民に体験してもらうことからスタートかな?

ところで、調査中、生ごみ容器に補助金つきますかと聞いたら、まだ枠があるからすぐに申請してと言われた。清川村の職員の方、お忙しいところ、すみませんでした。村民じゃなかった。

写真は、最初にEMで生ごみを堆肥化することを考えた主婦のひとり青木スミエさん。今は、EM活性液に生ごみを入れている。