生(いき)ごみ小田原プロジェクト

newmoonakiko2010-03-25

生ごみ堆肥化検討委員会の中間報告が出た。読んでみると、短時間によくここまでまとめたと思うほど素晴らしい。市民がここまでまとめてくれるのは、行政としてはありがたいことではないか。とにかく検討委員の意気込みに感服です。報告書はこちらからhttp://www.city.odawara.kanagawa.jp/__filemst__/9070/houkokusho.pdf

それによると22年度は、ダンボーコンポストで自家処理する家庭、1000世帯を募集する。生ごみ処理機械のある報徳小学校周辺40世帯を生ごみ堆肥化モデル地域にする。生ごみを出さない家庭には、生ごみを入れないごみ袋を配布する。これは、登録制だ。土に返せないダンボーコンポストでできた堆肥
は、燃えないごみの日に回収する。この堆肥は、報徳農場が受け入れる。

EMボカシで生ごみを堆肥化して20年近くなるが、ようやく地域の生ごみが燃やさずに土に戻ることになる。生ごみを出さない家庭の申請は、当たり前ながらEMでも電動生ごみ処理機の人でも、畑に戻している人でもいいということなので、さっそく申請したい。生ごみ無投入袋は、生ごみ×とかいう無酔なものにして欲しくないな。可愛いのにして。EM生ごみ発酵肥料は、土に入れるとなかなかのものだから、ひと手間かけて畑をやりたい人には最適である。ダンボーコンポストの次には、ぜひモデル事業を組んで欲しい。ご指導はできますよ。EMボカシは、福祉施設に作ってもらいたい。いつでも、どこでも
手に入るようにすれば低コストで堆肥化できる。

いろいろな堆肥化の方法は、一長一短あるが、EMの真価は地場の微生物を活性化させるということに尽きる。たとえば、米ぬかの中の沢山の微生物を発酵させて、よい微生物を増やす。が、とにかく、たくさんの人に生ごみが土の中で消えるという不思議を体験してもらいたい。土に消えないものは畑に入れてはいけない。これを体験する市民が増えるのが第一歩かも。どんな時に熱がでてどんな時に悪臭がするか。そのためには、体験者が生ごみ堆肥化のポイントを教えてあげることがなによりも大事だ。

私が聞いたことによれば、ダンボーコンポストのような好気性微生物による堆肥化はエネルギーとしてはカスになるが、土の腐植には大いに役立つ。日本有機農業研究会で「わくわく堆肥運動」をすすめる魚住道郎さんによれば、腐植が地球を救うといっている。さて、小田原のみなさん、しつかり生ごみを分別して、台所の有機物を土にかえそう。土1センチ作るのに100年かかるといわれてる。土にかえしたら、花や野菜を植えよう。
写真は、EMボカシ作りの研修会。関係ないけれども、このEMボカシを食べて愛犬が元気になったって人がいる。小田原では、2ヶ月に1回、桜井小学校でEMボカシ作りが行われている。埼玉県戸田市では、このEM生ごみ堆肥を市のフラワーガーデンに持っていくと、花の苗がもらえる。生ごみが花になってかえって、その花が街を美しく飾っている。観光都市をめざす小田原では、この花の循環もいいかもしれない。