民主主義が一度もなかった国・日本

気鋭の、といっても50歳の社会学者の宮台真司と外務副大臣47歳の福山哲郎の共著。帯に09年8月30日、日本に革命が起こったことを国民は気づいていない、とある。そう思いますか?

この本で8月30日に私が持った感覚が間違っていなかったのではないかと思えた。それは、08年5月小田原で起こったことも同じなのだが、小田原市民が気がついていないのかもしれないし、いるのかもしれない。気がついていない人にとっては、めんどうで、かったるい市政あり、気がついている人にとっても、めんどうな、かったるい市政なのだ。

そもそも、民主主義とはそういうものだと考える私にっては、ようやくまともな社会がやってきたと言わざるを得ない。どうか、今までの経験や実績でしかない物差しで、未来を推し量らないで欲しい。歴史は常に動いていて、時間の針を戻すことはできない。小田原市でいえば、08年5月以前の感覚でものをいう職員もあるいは市民もいるが、そのような人に会うと、私は静かにありがたく話を聞くことにしている。するとその人の後ろに古いフレームがくっきりと浮かぶのだ。そして、自分もまた、なにかにとらわれているのではないか、と反省するのである。

しかし、この新書本、ふたりで7時間話し合い、そのテープ起こしを三日間で手を入れたものだとのこと。すばやいお仕事で、編集者冥利につきるのではないだろうか。

ところで、明日、市民ホール建設準備委員会がスタートする。
・委員委嘱式:12月8日(火)午後6時30分〜 
・第1回会議:引き続き 午後7時〜
・会場:小田原市役所 7階 大会議室
傍聴希望者は当日午後6時15分以降、7階大会議室で受付。定員50名、先着順だそうです。