健康自立力

ものすごく楽しみにしていた田中佳先生の「健康自立力」(メタモル出版)が発売された。いつも講演で聞いてはいるんだけれども、話がおもしろくて医学漫談を聞いているように感じていたが、活字で読むとなるほどと納得させられる。副題は、発想の転換で元気に長生き。いいでしょ。死亡率100パーセントの人間、死ぬまで元気にが理想だ。

あるアメリカ人医師はこういったー
なぁ、君ら日本人は不思議な民族だよね。
高いお金を払ってわざわざ人間ドックで病気を探しに行って
病気になった後のことには果てしなくお金をつぎ込むのに、病気に
ならないようにするためにはほとんどお金を使わないんだからね。

この言葉が、脳神経外科の医師、田中先生の胸にドスンと響いた。
そうして、結局、医者は病気を治せない!と。このことを勇気をもって言える医者は正直で信頼できる医者だと思う。というのも、・・夫の病気と医者の関係をいやというほど見てきたからだ。夫の病気は医者のせいではなく、夫の責任であり、ひょっとしたら、妻の責任でもあったかもしれない。しかし、夫の自分の病を治せるという医者への全幅の信頼。それに対して根本的な解決を見出せない医者。「だめならだめとはっきり言って欲しい」と詰め寄っていたが、お医者さんもさぞ苦しかったことだろう。最後、一番楽にしてあげることは医療行為をやめることだと。一緒に病気と闘ってくれた、よい医者に出会ったと思う。夫は、自宅で息を引きとった。

そう、霊界では病気にならないような生き方をしなさいね。

ちなみに田中先生のいう健康自立力のキーワードは「食事」「習慣」「EM(善玉微生物)」。
「医学界のアウトローになっちゃいましたね」と言ったら、
あははっと大声で笑っていたっけ。田中先生、120歳まで生きそう。