キューバに学ぶ

私の仕事場は、7階建てのビルです。ここの入居者は、お医者さんが3つ、薬局1つ、保険会社1つ。それから中学生の塾です。どれも、みんな人の不幸の上に成り立っているところばかりだ。塾だって競争がなければ、存在しない。

ところで、キューバって国は今有機農業の国として注目されているのだけれども、実は、理想的な健康国になっているのを知ってました?考えてみたら、自然の野菜を食べているんだから、元気にはなって当然なんだけど医療でも改革をしたらしい。

日本のように高度最先端医療があるわけではなく、薬も十分にあるわけでもないのに乳児死亡率は、1966年の38人/1000出産が2008年には4.7人に減少。アメリカを抜き、日本の2.8人に迫っているし、平均寿命も78.6歳。アメリカの79.2歳、日本の82.7歳を追う勢いなのだ。

キューバでは、予防医学に長けた家庭医を育て、医師が各家庭の家族全員を面倒みるという「ファミリードクター制度」を行なったという。日本でも昔は、どこの家でも家庭医にお世話になったもの。これを制度化してしまったのですね。これが、とても効果をあげていて、各国から視察団が訪れているという。社会主義国だからできるのかもしれないけど、資本主義の国だって実現できそうだ。温故知新。もう1度いろいろなことを根本から考え直さないとね。