女性・農業・神道

newmoonakiko2007-06-03

週末、3冊の本を読む計画。坂東眞理子著「女性の品格」、山下惣一著「農業に勝ち負けはいらない!」それに葉室頼昭著「神道と<ひらめき>」。
「女性の品格」は、新書ベスト1だそうで、さすがに読みやすい。昔、華族出身だっけ、塩月弥栄子さんが、女のたしなみはかくあるべし、みたいな読本を書いておられた。私も読んだが、役には立たなかった。坂東さんは、1946年生まれ。東大を卒業後、総理府に入省。男女共同参画室長を経て、埼玉県副知事、女性初の総領事などを歴任し、現在は昭和女子大の大学長。戦後生まれでは、最高のキャリアでなないか!その坂東さんが、菅原眞理子といっていた時、パネルデッカッションでご一緒したことがある。ちなみにその時のパネラーは、橋田須賀子、木元教子さんだった。タイトルは何だったけ?当時大流行だった「女の自立」だったことには間違いないが。なぜ、私がそんな席にいたか、それは私にも謎だ。ともかく、菅原眞理子さんは、きわめて頭脳明晰、質実剛健、公務員の鏡。「女性の品格」も、そつなく書いている。そつなく書いているから、ベストセラーになるんだろう。ある意味、よき時代のトップランナーなんだと思う。
しかし、現実はといえば、たとえば、児童手当を申請する窓口の会話。30代と思われる母親「ちゃんとお金を入れてくれないんだよ、父親が」40代後半と思われる児童手当担当部署の公務員女性「いい男をつかまえればいいじゃん」。たまたま、耳にした会話だが、いかがなものか。
それにこれも、たまたま聞いたのだが、女性は大卒よりも短大卒の方が就職率がいいのだそうだ。男女均等法もできたが、やはり女性は実にうまいこと企業に使われているとしか思えないが、どうなのだろうか。
坂東さんは、やんわりと男性社会を批判し、私たちは、品よく生きましょうよと言っているとは思う。しかし、やはりエリートなんだよね。少数のエリートのための男女同権なんて目指していたっけ?と、まじめに論評したが、これビジネス、就職活動に大好評!とある。ならば、もう少し本音のところを書いてあげるのが、親切ではないのかな。
山下さんの新刊本も読了。なにせ、5月25日発売だから、そんなに読んでいる人はいないと思う。農業問題は、消費者の問題。潰すなら潰せ!という身も蓋もない主張が、みんな百姓になろう!という呼びかけに転じた。よかった。なんだか、わからないが、よかった。
最後の1冊、「神道と<ひらめき>」は、明日に持ち越し。