21世紀の歴史

newmoonakiko2009-06-11

尊敬する大先輩から渡された1冊。amazonで購入しようとしたら、2回クイックしてしまって、2冊届いてしまったそうだ。もちろん、キャンセルできるんだそうだが、こんなに厚くて値段も高い本を頂戴した上は、読破せねばと思い、頑張った。ちなみに作品社2400円347ページ。昨日、読み終えたところだ。

著者は、フランスのミッテラン大統領の特別補佐官を務めて注目された思想家、ジャック・アタリ。超帝国の出現、超紛争の発生を経て、民主主義を超える超民主主義が出現するという。ここに至って調和を重視した経済と真なる博愛主義が世界的インテリジェンスとして認知されるというのだ。すでにその兆候は見えている。市場と民主主義は過去のものになる。人類の創造の歴史から紐解き、未来を予言した名著ではある。フランスの原子力、農業問題には触れていないのが、疑問だけれども。

偶然にも息子が、NHKで放映されたジャックアタリ緊急インタビューにネットでアクセスしていて、「その人の“21世紀の歴史”を詠んだところだよ。」と母は自慢げに言ってしまった。理想国家になるまで、あと少なくとも50年はかかるらしい。しかし、その道筋は、見えている。なんとか、スピードを上げることはできないか。息子24歳、50年後、74歳。私、●●歳。生きて見定めることができるか?せめて、そこに至る地獄を見ないようにしたいものだ。いや、英知をだして回避したいものだが、進化の法則は粛然としてあるものなのかとも思う。