[食]柏又の鰻

newmoonakiko2007-08-04

小田原の老舗、天丼のだるま、鰻の柏又。この2軒を知らないのは、もぐりかも知れない。丑の日から数日たって、体が鰻を食べたいといっている。今日は、我慢できずに、鰻に大枚をはたいた。今の世の中、鰻が特別高い食いものではないが、正統な鰻専門店で鰻を食べるのは、昔と違う意味で、贅沢なような気がする。
ひいきのお客さんか、この暑さ、柏又の鰻を食べにいこうじゃないか、という年配のお客が多い。それに孫を連れた団塊の世代かな。鰻の味は、隔世的に伝わるのかしらん。その中で、40歳ぐらいの男性3人組の会話が愉快だった。「う〜ん。なんとなく精がつくように思えるな」「家族には内緒にしておこう」「来年もここで鰻を食べよう」だって。幸せそうに帰っていった。
私は、食べたい食べたいという想いが強くて、実際目の前にしただけで、お腹が一杯になってしまった。ご老人は、いたわさ、鰻の白焼き、1合の酒をご注文。なるほど、通はこれなのね。
街にいけば、500円の鰻丼の旗がたつ。価格破壊も水銀入り中国産鰻の風評被害も大きい。10年ぶりに出かけた柏又。良くぞ、辛抱して続けてくれた。ちょっと、やつれた感じの従業員のおばさんも、古い建物に馴染んでいる。ごちそうさま。また、来年ね。