新米の秋

ようやく、夜になると秋の風が吹き、虫の声も聞かれる。旅に出れば、どうしても田んぼに目がいってしまう。米離れが進んでいても、やはりお米は主食である。4人家族子どもが2人いると、1ケ月10kg。ひとりおよそ2.5kg食べていた。今では、2人で3kgかな?冷凍庫の中が、残りご飯でいっぱいになってしまう。しかし、たとえば、1週間留守にしていて、何が食べたいかといえば、ご飯と味噌汁。おかずは、問わない。これは、ともかく、米が家にあるからだろう。お米を少量づつ買うようになると、本当にお米は危ない。食生活のべースがなくなってしまう。いつもいつも、台所に米がある状況にしておかなきゃいけない。
山口県山陽小野田市の花本昭三さんは、25年間有機栽培でお米を作ってきたベテラン。今年、初めてEMを使ってみた。その出来は・・予想以上によくて、顔がほころぶ。6反、1回だけ除草剤を使ったそうだ。80歳近いので、草取りはきつくなったという。さもありなん。このお米は、すべて「灘の生」が買い取り、日本酒になる。用水路には、メダカがたくさん泳いでいるが、このメダカを欲しいというガン患者がいるのだと。育てるのではなく、食べるらしい。稲刈りがおわると、この田は、レンゲ畑になり、たくさんのハチミツが採れて、また、田んぼになる。新米もいいけれど、新酒もいいな。

すくッと立った稲の姿。上から見ても、株と株との間があるほうがいいとか。
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