友達はがん患者

newmoonakiko2007-08-31

同世代の友人が、次々に「がん」にかかっている。いよいよきたかという感じだ。ひとりは乳がん。ここ毎日、あき時間を見つけては、見舞っている。悪い気を受けないように身を清めて、病院の玄関を入る。できることなら、お見舞いでも病院にはいきたくない。放射線治療の後、帯状疱疹がでて、37・8度の熱があるという。解熱剤を飲んだら、35・0度に下がったそうだ。それは、下がりすぎ。なんで、38度ぐらいの熱を薬を使って下げてしまう?という疑問を病院では言えない。夕飯は、マカロニグラタンをはじめ、高カロリーだ。玄米とまではいわないが、おかゆと野菜の煮物でぐらいでいいんじゃないかい。とか、病院ではいえない。
帯状疱疹の薬は、いまだ決めてはないようで、「2週間様子を見て、だめだったら他のにしましょう」という説明だった。なんだか、家で寝ていても同じような感じ。彼女は、毎朝家庭菜園でつくったニンジンをジュースにして、玄米菜食を実行していた。入院すると、その食生活が崩れる。帯状疱疹の治療のために3日間の入院が、いまや予定もたたなくなってしまった。

もうひとりは、子宮ガン。いまどき珍しい和服の仕立を仕事にしている。なぜか、リッチな独身女性で、入院先からホテルへと直行したという。「さぁ、あらゆる代替医療を試そう!」とまわりの友人が、張り切っている。そのためには、再入院させない、または、最短で最大の効果だけを頂く入院ですまさせたい。
私は医療に不信を抱いているわけではない。ただ、人間の体は医学という学問でわかるほど単純でないこと。神の様に医者を信じて病が治る時代ではない。それにふたりのがん患者は、同じように「がんにかかった理由」を「ストレスに違いない」と言い切っている。がんを発症する前の2年間のそれぞれの深い悩みを聞いていると、がんも理由あって体に現れてきたことがわかる。がんの正体は、見えないものだ。見えないものは、薬では叩けない。

病室入り口にある消毒薬。だれも使った形跡はないけれど。病院の院内感染もこわい。病院には近づかないのが信条だが、友達のためなら禁を破らざるえない。