妻の女友達がやってきた

newmoonakiko2006-03-21

お彼岸のお中日。仕事に区切りをつけて夫が眠る八王子霊園まで行ってきた。今年は、私の少し先輩の友人ふたりが同行してくれた。私と2回り近く年齢が違う夫は、彼女たちが我が家にやってくる日は朝から機嫌がよく、酒の肴を準備して今か今かと待っていた。先輩たちにしてみれば友達の年かさなつれあいは、お父さんのような、親類のおじさんのような、昔の先生のような、そんな感じだったのか、みんな気さくに語りあったものだ。夫も、若い妻の若い友人は、天からの贈りもののように感じていたようだ。妻公認の女友達と思っていたふしもあるが、ともかく妻の女友達は安心して話せる相手のようだった。なにしろ、妻のコントロール下にあるのだから。
そんな彼女たちが、墓参りにきてくれたのである。さぞ、あの世で喜んでいるだろう。なみなみと注いだお酒が、乾いた墓石に染みていくと、「うまいぞ」という夫の声が聞こえてきた。
その後、昔の佇まいを残す甲州街道沿い、満開の高尾梅郷を歩く。自分たちの墓の心配をしながら。