いつ子さんの大根

newmoonakiko2006-03-03

三春のお土産は、大根の醤油漬である。大根と昆布、干し椎茸をミリンと酢を加えた醤油に漬ける。そう珍しい漬物でもない。ところがところが、大根をひとかみした時の感動!しゃきしゃきより、さくさく。さくさく、サクサク。食味もさることとながらあとひく食感。何切れ食べて我に返ったのか。ともかく至福の時間だった。無農薬などという、説明はいらない。
いつ子さんの畑でとれた大根をいつ子さんが漬けた。隣村生まれの彼女は、東京で就職した後、縁あって三春の農家に嫁ぎ地元JAに再就職。今は、1男2女の子育てをしながら、80を超えたお義母さんと二人で農業に勤しむ。
「地消地産はこの地域では、うまくまわっている。私は、本物の野菜を都会の友達に届けたい」と話す。今月発売「現代農業別冊」の表紙を飾っているのが彼女だ。農村と都会の台所を結んでいる、しなやかでしたたか、大根のようにかみごたえのある女性である。
そうか、今日はおひな祭り。