[食]食べないという健康法

newmoonakiko2006-03-24

仕事柄、有機農法の話を聞くことが多い。本当の話、ほとんどが分からない。ただ、ひとつ実におもしろいなと思うことは、植物の根っこの働きのことである。植物の根は、土の中の微生物から生理活性物質を吸収していると言うのである。根っこは堆肥という栄養を直接食べるのではなく、さまざまな微生物に食べられた後のものを吸収しているのだそうだ。しかも、栄養過多より肥料切れの方が、根っこの張りがいいというのである。
人間の身体も、食べ物はことごとく腸の微生物によって咀嚼されたものを吸収してエネルギーにしているのである。なら、人間も栄養を控えた方が健康のためによいのかもしれない。
というわけで、昨年3日間の断食を行った。釈尊の断食法は、指導者の下で行うべきものだが、私はこれに関わっていた友人から細かいアドバイスを受けていたので、そんなに不安はなかった。水のみの3日間。普通に仕事をし、眩暈がしたり頭が痛かったりはしなかった。一応、健康だから問題は起こらなかったらしい。3日目あたりは、頭が冴え冴えして、このまま続けてもいいかと思ったぐらいだ。私の身体の中に残っていた栄養を最大限に使おうと、眠っていた代謝能力にスイッチが入ったのかもしれない。
しかし、多くの友人からは不評だった。その理由は、本来の健康は苦行で得られるものではない、というのだ。そうです、それ以来、生きた食べ物をほどよく、身体をよく動かし、よい思いの中に生きることを心がけている。それが続けられれば、苦労はないんだけどね。