脱・亜健康のすすめ

newmoonakiko2006-03-19

「たいへんだよ。コレステロール値が300を越えた」と友人が駆け込んできた。私と彼女の付き合いは25年になる。共に子育て時代を過ごした仲間だ。子どもたちが巣立った後の彼女は、テニスにマラソンにとスポーツ生活に突入したように見えた。いつかはホノルルマラソンに出場すると聞いて、びっくりしたこともあった。ようするに頑張りやなのだ。
健康でもないが病院にかかるほどでもない、という状態を中医学では亜健康というらしい。
考えてみれば、中高年は(あるいは若い人でも)みな病気予備軍であり、正真正銘の健康人というのは、いったいどのくらいいるのだろうか。
私自身にしても、ときたま眩暈がするし、むくみがあるし、肩こりがするし、とても健康とはいえない。立派な亜健康人である。
この本の著者、珂彬(カ・ヒン)さんは、中国生まれの医学博士。沖縄でお会いしたことがあるが、冷静な語り口が印象的だった。彼女は、今春沖縄にオープンするEMウェルネスセンターの副理事長に就任するという。「日本人は頑張るのが大好きな民族」という。2000年も前からストレスが病気の原因になると解明していた中医学の専門家に言われると、真実味がある。
友人は俄然食生活に目覚めた。「あんたのよいと思うものは、まわすように」と言う。「少し割高になるよ」と言い添えると、「病気にならないなら安いものよ」と応じた。病気になるかならないか保証はないが・・。
類は類を呼ぶというが本当だ。