悪霊

日本に悪霊がとりついてるのではないか、と思う。たとえば、原子力損害賠償支援機構は3月末までに策定する東京電力の「総合特別事業計画」の素案をまとめたが、公的資金投入による東電の実質国有化が柱で、最大10%の家庭向け電気料金の値上げとなんと原発の再稼動で収益改善をするとしているらしい。すでに東電は、認可不要の企業向けの電気料金を4月から平均で17%引き上げるんだそうだ。こんな地球的被害を出しておいて、どの顔をしてこのような計画をいえるのか不思議だ。

一方、国会議員はといえば、たとえば歳費削減について聞かれた輿石東民主党幹事長は「議員歳費が削減される。政党交付金ももらえなくなるとなれば、政治家になり手がなくなる」ともっともらしいことの後に「政治家にも生活があるから」と本音が。政治家がそれを言ってはおしまいだ。

流れは東京電力温存/原発再稼動の方向に向いている。その対案にある小田原電力、すすめて欲しいのもだ。M7級首都直下地震が起きる確率は、今日発表された東京大学地震研究所の予測では「4年以内に70%」なんだから。