私ほど夜の梅をみたものはないのではないか、と思う。泣いてみたこともあるし、ふてくされて見上げたこともあるし、嘆いて見据えたこともある。漆黒の闇にも底はあって、手をついてみれば、身は浮かぶ。よくみれば、そこに咲いているのが白い梅だ。若い頃に…
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