[食」みかんとキウィ

newmoonakiko2006-01-31

みかんの一大産地といえば、和歌山、愛媛でしょうか。私の住んでいる小田原も、生産高では両横綱には足元にも及びませんが、なかなかなものなのですよ。みかん栽培の北端とかで、ちょうど今ごろから甘味をまして美味しくなります。
しかし、農業離れはいづこも同じ。小田原のみかん農家はどんどんと減り、今ではみかん専業農家は数えるほどになってしまいました。先祖代々のみかん畑は、高齢化もあって収穫しやすい背丈の低いキウィフルーツに転換するか、それもできない場合は、分譲地として売りに出されているようです。
私の友人たちのなかには、兼業農家のお嫁さんが何人もいます。彼女らは、みんなすごくおしゃれですてきなのですが、みかんやキウィの収穫シーズンは、首にタオルをまいて、園芸用帽子(というのかな?)をかぶり、手のつめに土を挟んで、働いています。「働き者の手だね」と言うと、手を引っ込めてしまうのですが。私は尊敬を込めているのだけれど。女心はいくつになっても微妙ですね。さて、彼女らも50代。「息子の嫁にみかんやキウィ作りをして欲しいかって?そんなことは一切考えない。だいたい、息子が結婚しても一緒に住みたくないもん」「つけ爪の女の子には無理です」そうだね、今若い女の子に流行りの、あのきれいな長いつけ爪は、土を拒否してる手だものね。
でも、私は指輪をはずした友の手で摘まれたみかんやキウィがたまらなく愛しい。直販所で10個入りみかん200円とか、8個入りキウィ100円とか。文句なく安くて当たり前だけど新鮮。この季節、私が風邪ひとつひかずに仕事ができるのも、みかんやキウィ、それを作る友人たちのお陰と思っている。彼女たちが、70歳、80歳になっても、元気で農業を続けて欲しい。もう、手の話はしないからね。