廃墟のホテルがロハスホテルに

newmoonakiko2006-04-09

3泊4日の沖縄。最後の最後までインタビューをしていて、飛行機の時間に間に合うかはらはらした。でも、しっかり国際通りの市場にタクシーを飛ばして、沖縄そば、ソーキー、漬物、お菓子など買い求めた。市場の入り口が分からなくなり、奥の方に迷い込んだら、下着やらなにやら、本当に生活に必要なものはすべてここでまかなえるんだと実感。店番のおばさんたちが、ゆったりしゃべっている光景もなかなかいい。値段も奥に行くほうが安い感じ。友人は、この市場にダンボールを持ち込み、あれやこれや買い求めた品を荷物と一緒に果物の露天から宅急便で送るそうだ。ホテルから荷物を送るより安いんだって。
私は、急ぎ空港へ。しかし、飛行機は1時間遅れで到着せず。なんだ、あせらなくてもよかった。しかし、行きも帰りもだが、空港の超過密スケジュールには一抹の不安を感じる。経済効率を追い求めて1番大切な安全が守られているのか。その上、経営のスリム化のために飛行機の整備にたけた人材を切り捨てていては。久しぶりに飛行機に乗った私。機長のストレスを思いやってしまった。
ところで、私が3泊!もしたホテルは、EMウエルネスセンター&コスタビスタ沖縄。
http://www.costavista.jp/ 
ヒルトンホテルで、最高級のホテルだったそうだが、沖縄返還後、なぜか閉業となり、以後廃墟のままで地域のお荷物になっていた。その建物をEM技術で改装。屋上にはレストランで使う菜園があり(なんと無農薬無化学肥料で栽培されている)食養生がコンセプトのメニュー、水循環、廃タイヤをエネルギーにして熱源にするなど、今はやりのロハスホテル。EMの開発者の比嘉教授は、EMを学べる道場にするつもりだったそうだが、どうみても立派なホテル。しかし、本物の健康を学べるリゾートはこれから社会が求めているものかもしれない。隣の建物のEMスパでは、カヒン先生の健康相談も受けられるし、岩盤浴もお風呂もあり、アロママッサージなども受けられる。
一農学者がホテルまで手を出すとはと地元経済界の一部には冷ややかな目もあるが、比嘉教授は「社会的責任を果たすまで」とあっさりと挨拶していた。北中城村の村長は、手放しでこのホテルの完成を喜び、地元の人たちにも沖縄では最高のスパだと歓迎されているようだ。EMと名がつかなくても、こんなホテルが全国にできるといいな。
ところで、バイクで全国を放浪中、沖縄でEMに出会い、そのままEMの仕事についた友人は、ひとりで荒地を開墾しながら手作りの家を建て農園を作る計画に着手している。乾いた大地相手の農業で自立できるの?と思う。大きなホテルの行く末、彼の家の行く末。私にとっては、どちらも同じに興味深い。
写真は、家で作った沖縄そば。時間がなくて現地で食べられなかった。