[食]私の食堂・点心園

newmoonakiko2006-06-30

小田原から箱根湯本方面に一駅、箱根板橋駅前にある中国家庭料理の店・点心園。「お腹がすいたよォ〜」と駆け込む私の食堂である。ここの女主人は、教室に通っていた子どものお母さん。子どもはいつの間にやら、やめていたけれど、お母さんとの付き合いは、6年ぐらいになるだろうか。彼女、岡本由紀さんは、22年前に台湾から日本にやってきて結婚。腕に覚えの台湾料理を友人、知人に振舞っていたそうだ。ところが、その美味しさにいっそお店を出したらとの声が高まり、ついに「点心園」をオープン。もちろん、由紀さんは単なる主婦ではなく、きちんと中国料理を勉強した料理人だ。どの料理も、いつ食べても、すんなりお腹に入る。まさにお袋の味。お袋を返上したお袋が、食べに行っているわけだね。
数年前までは、年に1度食材買出しのために里帰りをしていたそうだが、今や食材は台湾から宅急便でのお取寄せ。しかし、当然のことながら野菜は日本のもの。彼女、日本のキレイな野菜には不満そうだ。太陽の光をたくさん浴び、虫の歩いた後のあるようなトマトやキュウリが欲しいという。酸味、にがみ、うまみ、そういう微妙な味が今の日本の野菜から失われているという。「台湾のキャベツの芯は、サクサクいうのに日本のキャベツはホクホクいうよ」って。気が付かなかったな、そんなこと。その由紀さんのお眼鏡にかなった野菜は、お店の裏路地で売られている地元の野菜たち。不揃いな形ながら新鮮で美味しく、値段もやすい。さすが、主婦料理人の目だ。
「お料理教室をしたら」「そんな暇ないよ」もっとも教室を開いてくれても、私は行かない。お袋の味は、あなたにお任せ。お袋を返上した身ですからね。作ったものを食べさせてくれたら、今もこれからも十分です!ご主人が作った点心園のHP。まじめなご主人らしい、まじめなHPです。

http://www.tensinen.net/