[食]EM講演会が相模大野で

newmoonakiko2006-10-22


NPO法人EMネット神奈川主催の講演会が、相模原大野のホテルで開催された。私とEMとの出会いは、夫の友人がEMボカシと密封容器を手にして我が家にやってきたことから始まった。食べ残しや生ゴミを密封容器に入れて,EMボカシをかける。要するに生ゴミのお漬物を作れというのである。こうすると、生ゴミが発酵して実によい肥料になる。本当?世の中は、ダイオキシン問題にゆれていてた。ゴミを燃やすな。この生ゴミ発酵肥料づくりは生ゴミ減量だけではなく、大地を豊かにし健康な野菜が栽培できる。今でいう循環型社会が台所でできるというわけだ。ところが、我が家には畑にする土地がない。しかたなく、小田急栢山駅付近にある市の農園を借りることにし、1ケ月に1回生ごみを発酵させたものを黒いゴミ袋に入れて運んだ。夫とふたり、せっせと土を耕し、畝と畝との間に生ゴミ発酵肥料を入れて、玉ねぎやジャガイモや里芋やらを植えた。要するにほっといてもできるものを選んで植え付けたのだ。ほっとかれた野菜たちは、枯れることもなく、すくすくと育った。生ゴミだけで、よく育ったと誉めてあげたものだ。落花生が土の下にできるのを知ったのもこの時。農業など無縁の人間が土を触る。これは、事件だ。さすが、昭和一桁生まれの夫は、自給自足の方法を思い出したかのようにイキイキと耕し、戦後生まれの私は、すべてが新鮮な体験だった。3坪のお遊び畑は、夫の病気でお終いとなったが、このことから全国のEM実践者を取材することになる。
私もメンバーのEMネット神奈川の比嘉先生の講演会は、もう16回になる。600人収容の会場が満員になった。顔なじみの人たちに久しぶりに会って、なんだかうれしかった。比嘉先生は、たった一人で荒地を開墾して今やバナナやら野菜やらの見事な農園を作ったという。1日に2時間でいい農業、ボカシを作らず、草取りいらず堆肥を畑の中で作る簡単農業。農業を知っている人には絶対理解されない農業。ただ、土によい微生物を増やし抗酸化状態にさせることのみを考えること。「EM活性液をじゃぶじゃぶかけろ」というわけだが、こんなこと誰も信じてくれないので、自分でやるしかないというわけだが、結果は大成功。先生の体重も10kg減り、お年も10歳ぐらい若返ったようだ。これからの教養は、自分の食べる野菜ぐらい自分でつくる。自分で出したごみは自分で始末することだと、耳にタコができるぐらい先生から聞いた。いまだに無教養な私で、すみません。
何年も前から比嘉先生と勉強会を開いていた農家の人たちも、この話にうれしそう。Kさん曰く、「先生の言うことは本当。EMを使い出して、農作業の時間が短くなった。勝手に野菜が収穫できるし、一番いいのがお金がかからない」んだって。「余った時間とお金はどうするの?」と私。「東京にオペラを聞きにいくよ」ひゃー、人はみかけによらないね。参議院議員のツルネン・マルティさん、正確には奥さんの幸子さんの手になるEM生ごみ肥料は宅急便で湯河原の土となる。そのツルネンさんは、有機農業推進議員連盟の事務局長で、今日の講演会で国会報告をされていた。いよいよ有機農業が立法化できる可能性がでてきた。深刻に農業を語るなかれだ。
写真のバラは、この大会のメインを飾る噂の浜田農園のもの。EMぼかしなど有機堆肥で育てたバラの自然な美しさ!堪能して下さい。