[映画]「ビリーブ」を観る

newmoonakiko2006-11-17

教室には、何人もの知的ハンデを持つ子がやってくる。その子の障害を見ず、何ができるかを見る。できることを探し、その子に合ったところから学習を始める。学習はバリアフリー。これは、徹底している。ただ、集中して何かをやること。これが、なかなか難しく、たいがいはお母さんが根を上げる。そのお母さんを励まし、時には一緒に泣いたことが何度もあった。そういう子どもやお母さんと付き合うと、受験に奔走する親子の話をシラジラと聞く自分を発見して困った。
すべての子どもの可能性ーそのすべてって、この世に生をうけたすべての子どもなんですよね?
ところで、ダウン症の子どもを持つ親の会「JDSひよこの会」の会長を務める萩原美由紀さんと出会って、初めて知ったのが、知的障害者の人たちのスポーツの祭典ースペシャルオリンピックス。映画「ビリーブ」は昨年の長野で開催された冬季大会をダウン症の人たちが取材する光景を映画化したもの。テレビカメラの扱い方から、照明、録音、それにインタビュー。合宿で猛特訓を受けながら、まるで本職のようにカメラを回すクルーに成長していく。ダウン症の人たちの傾向は、こだわりが強いが、非常に愉快で平和的だ。天が使わした未来の人間だという説もある。
「ビリーブ」信じる。必ずできるという保証などないが、信じないところに奇跡は起きない。障害がある子の可能性を信じる。信じて祈る。パールバックに「母よ嘆くなかれ」という著書があるが、子を信じない母は嘆く。そう、信じるしかないよなぁ。
オリンピック、パラリンピックスペシャルオリンピックス。これがスポーツの3大イベントであるが、私はどれにも出られない。