[暮らし]沖縄のバナナ

newmoonakiko2006-11-20

沖縄EMフェスタ。今年は、北中城村にあるコスタビスタ沖縄で開催された。数ヶ月ぶりにカヒンさんに会う。彼女は、中国生まれのお医者さんで、脱・亜健康論をすすめている。亜健康とは、中国の言葉で、病気ではないが健康でもない。その状態を自分が自分の体の医者になることで、本物の健康にしていく。そのためには、ストレスをためず、食事に気をつけ、運動をするなど、病気にならない生き方を提唱している。ものすごく、ピュアな人で私は大好き。今回の私のお役目は、ツアーコンダクターもどき。楽しい仕事でした。
写真は、比嘉照夫先生の農園。不耕起で、種を撒いて収穫するだけの簡易農業。誰もやらないからと忙しい間をぬって、1年かけてひとりで開墾した荒地にバナナが170本。ビルの谷間にあるこの農園を案内する先生のうれしそうな笑顔。優秀なのになぜ農林高校なのか、と言われて、「農林高校がなんで悪いか!」と意地を通して農林高校へ。実習実習にあけくれたそうだ。座学の農業を拒否しているのは、今も同じという。
ところで、沖縄は失業率も高く、ばくちに明け暮れて挙句の果てに自殺する高齢者も多いと言う。実は、これが沖縄を長寿日本一の座から落ちた理由とも。国道沿いは、ほんとうにスロットマシーンばかりが並ぶ。噂話だけではないのかもしれない。しかし、沖縄本島の約20パーセントは基地なのである。当然ながら、沖縄県民が使える土地は全体の80パーセントか。もし、自給自足できる土地があり、老人が生きがいをもって自然を相手にした営みができたら、ばくちに走ることもないだろうと思うがどうだろうか。基地に土地を奪われた県民の心の廃頽を見る思いがする。その責任は、誰にあるか。そこを考えなくては、と思う。
このバナナ、先行きは地場産業に育てたいという。いいな、沖縄産の無農薬バナナ。食べたい。