[暮らし]市民の城下町ホールを 見直しを求める署名運動スタート!

newmoonakiko2006-12-11

昨日開かれた「市民ホールを考えるワークショップ」(小田原の町づくりと市民ホールを考える会 代表・高橋台一)。小田原市民が待ちに待った小田原市民会館の建て替えが、来年着工の運びとなる。が、市民の前に現れた城下町ホールの設計図は、おおかたの市民の想像とはかけ離れたもので、市に再考を!とお願いしても、市行政、議会にも聞き入れてもらえず。いたしかたない、署名運動が昨日からスタートした。この流れを冷静に考えてみると、平成4年、15年に市民委員会が企画されて、それぞれの報告書が提出されている。それには、いずれも有識者、市民が参加し、市民主体の市民ホール構想がきちんと明記されている。その後、市はホールの「基本構想」を作成して市民に説明している。ここまでは、市民意識と市側の大きな隔たりはなかったように思える。市はホールの設計者を公募。200数社の中から7社を選定し、公開のプレゼンテーションを行い、「山下理顕設計工場」を選定したという。このコンペの委員長は、藤森照信さんというこの世界では大御所らしい。そして、今年、市は市民に対して説明会を2回開催。ここで、立地に問題ありとする地域住民や城郭研究会、音響などに問題ありとする音楽協会や演劇関係者などから、様々な意見が出された。これに対して、市は、同じテーブルにつき、話し合うことを拒否。平成19年着工を目指す姿勢を変えていない。というもの、この事業の出資先の県が、予算組みをすでに終えており、来年2月の県議会で予算案が可決されれば50億とも60億ともいわれるお金が小田原に降りるのである。しかし、このお金は棚からぼた餅ではない。利息つきの大借金。100年後、借金と変な建物だけ残していいのかと考えざるを得ない。しかし、いったい、いつどこから市の主体性が消えたのか。
藤森さんは、「山本案は個人を表現する最高の作品」といい、山本さんは、「小田原にクラシックや演劇に使われる回数が少ないので、ホールをプロレスやサーカス、フリーマーケット等の出来るところにしたい」と建設業会誌「GAJAPAN」NO79で語っている。小田原は、中央から見たら、一地方都市かもしれない。でも、あんまりではないか。市民は、そんなホールを待ち望んではいない。市は、このチャンスを逃せば、市民ホールは2度と建たないといい、現在の市民会館は耐震性に問題があり(以前は、取り壊す計画はなかったのに)、もはや時間がないと主張している。なんだか、悲しくなってくる。
2回目のワークショップでは、①市民参画の立案②市民主体による完成後の運営③市民文化育成の工夫に満ちた運営を揚げて、
本当の意味での市民文化創造ホールを作るべく、行動を開始している。それには、ひとまず、着工を止めなくては。地域の文化は、超政党、超宗教、男女も年齢も金持ちもそうでない人も皆同じに享受されるもの。その本拠地作りのプロセスこそ、大事にされなくてはならない。小田原を愛する気持ちを込めて署名しよう!と思う。