*[食]練り歯磨きと練りカラシ
地方に行くと、その土地の納豆を買ってくる。小田原のスーパーにはない納豆があって面白い。新潟では、味付大力納豆、山形では山形県産の地大豆納豆。納豆は、ゆでた大豆を藁でくるむと、そこに納豆菌が働いて、大豆が発酵する。納豆菌は藁に住み着いている微生物。ある時、納豆菌が東京ハンズで売っていることを知ってびっくりした。しかし、新潟の納豆菌と山形の納豆菌が、どう違うか、納豆を食べてもわからない。微生物は、どこそこ、どこ生まれとか主張しないのだろうか。ブルガリアからきた乳酸菌を日本人が食べても、別に健康を害してはいない。乳酸菌は、日本人の腸内細菌とうまく融和していくのだろう。えらい!

大豆が値上がりしたせいか、練りカラシのおまけがなくなった。中国産歯磨きに毒性のジエチレングリコーゲンが混入されていたのを聞いて、私は、なぜか、納豆の練りカラシを思い出した。ホテルなどで歯磨きとセットになっている、小さなチューブ歯磨き。あれが、危ないのだが、ホテルが気にしないのか、私が泊まった3つのホテルでは、洗面所にいつも通り置かれていた。もとい、納豆の練りカラシ。カラシは100パーセントカナダ産。ただ、あの中のしろものは、カラシとはほど遠い。着色剤、安定剤、酸化防止剤、その他化学物質食品製造の英知を集めたしろもの。私が見つけたのは、青森の安保商会の低温製法の練りカラシ。食べられるもので作られている。ただし、1本350円します。