[暮らし]自分たちの町は自分たちの手で

newmoonakiko2007-09-07

9月3日から小田原市議会が始まっている。今日は、建設経済常任委員会があり、市民が注目する「お城通り再開発」が議題だ。土地開発公社の土地の部分を買い上げるための債務負担行為(要は城下町ホールとおなじローン)が補正予算として提出され、これが通ると、ラスカの隣に商業ビルをもうひとつ建設するという計画が進んでいくことになる。駅の乗り降り人数は、わずかに増えたものの、駅前の小田原地下街は閉鎖となり、駅周辺の売上高は、2割減だ。小田原らしい商いを模索する間もなく、駅前大型商業施設に占領されつつある。常日頃は郊外のショッピングセンターで買い物をしている小田原市民であっても、駅周辺の再開発は人事ではない。ことに現駐車場の敷地の9割は、小田原市民の所有地であリ、この土地がどんなふうに使われるかは、周辺の商店街だけの話ではないのだ。というわけで、傍聴にでかけて、びっくりした。
まず、「お城通り再開発」に対して見直しの陳情書が、各商店街から出されていたこと。この件は、採択ではなく、継続審議。さらにこの件に関する補正予算異議ありという動議が提出されて、6対2で採択されたのである。補正予算が採択されないということは、普通では考えられないことだという。市で計画、予算化されたことに対して、厳しくチェックを入れるのが、議会である。今までは、すべて採択、採択。採択が当たり前だった。なんだか、ようやく議会が議会らしく機能してきたようだ。議会は死なず。
傍聴してみてわかるのだが、議員のひとりひとりの資質と問題意識がその地域の将来を決めていく。同時に知識と知恵と行動力をもつ行政職員が地域を変えていく。しかし、町を変えていくのは、議員だけでもなく行政職員だけでもなく、当たり前だが市民の力があってこそだ。この案件には、商店街の人たちが、このやり方では町の活性化にならないと声をあげた。お上から下ってきた計画に従うのではなく、自ら立案計画参加してこそ、たとえ、それがいばらの道だとしても、納得のいく町づくりの方法ではないだろうか。
城下町ホールや、お城通り再開発について、さまざまな人たちと話して、「みんな小田原が好きなんだなぁ」と私は感じ入った。小田原が好きだと臆面なく言える小田原人ーむずかしく言う人や皮肉ぽっく言う人もいるけれどーが好きだ。あとは、みんなでビジョンを具体的に描いていくだけである。なんだか、できそうではないか。

ということで、城山laMATIERE ラ・マティエール で祝杯!