[暮らし］沖縄のバスガイド

沖縄中部から南部に移動する。車中、沖縄の方言から始まり、歴史を語るバスガイドの静さん。思わず、メモをとってしまった。基地の実態について、それは見事な語り口。アメリカ本土と直接に結ぶ高度な作戦基地。その作戦にかかわる軍関係者と家族4万4000人、基地の土地代金年間234億円、軍で働く人の数9000人の存在。この基地問題を解決するには、沖縄だけではできない。日本の国民全体の問題として考えて欲しいという話である。そのまま、国会議員に立候補してもいいような勢いであった。内容はわかっているのだが、若いバスガイドの口から話されると、みんな神妙に聞いてしまう。語り部なんだなと思う。話の原稿は、緻密に練られているのだろうな。現在の沖縄は、北部の自然に癒しを求め、レンターカーで回る人が多いと聞くが、観光バスに乗り、それとなく沖縄の現状を聞くというのも必要ではないか。バスガイドから、国会議員になった糸数慶子さんという人もいたな。
南風原（はえばる）あたりから、車窓ごしにサトウキビ畑を見ながら、基地こそ沖縄の最大の環境問題なのだと思う。