[食]種が問題だ

newmoonakiko2008-03-03

年間80品目150品種以上の作物を栽培し、そのうち60品種は自分で種を採っているという千葉の農家林重孝さん。有機農業推進法の中で、遺伝子組み換えは否定されているが、遺伝子組み換えまでいかなくても、現在では、種苗会社の種の独占が問題になっている。作物は、生命を次世代につなげるために種を残す。それが、自然というものだが、現在では種どりできない品種が販売されているのだと。種苗会社の人間の立場からいえば、毎年毎年種を買ってもらえるというメリットがある。種がなければ栽培できない生産者からみれば、種苗会社に生産の根っこを握られるということになる。作物から見るとどうなるんだろう?初めから1代限りの人生。なんだかね・・と思いませんか。

しかし、農家には先祖代々の種採りしている在来種がある。これは、農薬や化学肥料のない時代をたくましく生き抜いてきた種だ。日本有機農業研究会の参加者の種子交換会。有機に向いた種があるというが、無農薬のゴルフ場宣言をした千葉県では、県の農業総合研究センターで農薬を使わなくて良い新しい芝を育成したという。なるほど。種の自給ができるような、在来種の確保、発掘、品種の改良(品種改良と遺伝子組み換えとは違う)に国も力を入れてもらいたいものだ。

すごい真剣な目で林さんの種の説明を聞く有機農家の皆さん。種子交換会なので、交換する種のない私は、残り物の種を頂いてきた。で、どうすんの、その種と言われている。それは、確かに問題だ。