山形県川西町

newmoonakiko2008-04-24

山形県東置賜郡川西町。友人に連れて行かれなければ、この町とは無縁であったかもしれない。連れていかれた場所は、フレンドリープラザという図書館と劇場の複合施設。井上ひさしさんの蔵書・遅筆堂文庫もある。川西町が井上ひさしさんの生まれ故郷だったことも初めて知った。
http://www.town.kawanishi.yamagata.jp/index_plaza.html
この川西町で井上さんの母親はいじめられたり、だまされたりして、それが井上さんのトラウマとなる。井上さんは、2度と故郷には帰らないと決めていたという。しかし、川西町に住む熱烈な井上ファンの青年から、ぜひ川西町へ来て話をして欲しいとの手紙をもらい、その熱意に負けて、井上さんは故郷に帰る。

もし、この青年が手紙を書かなければ、川西町のすばらしい図書館と劇場は建設されなかったかもしれない。この話を知ったからかもしれないが、川西町に行くたびにこの町が好きになる。日本でただ一つのダリア園もいいし、飛び上がってしまうほどおいしい「ひっこりひょうたん島」弁当もいい。井上ひさし校長の生活者大学校も開催されて、全国からたくさんの人たちが集うというのもいいな。

それに原田俊二町長もなかなか魅力的だ。初対面の時は、40代だったそうだが、今は渋い中年となり、この4月22日、無投票で2期目の当選を果たした。

その井上さんの母上の故郷は、この小田原である。ぜひ、小田原へ来て欲しいという市民に答えていただけたことに感謝したい。
井上さんの講演は、4月29日小田原市民会館大ホール 5:30会場 6:00開演 井上さんの講演の前に城下町ホールについての現状報告と有識者の問題提起もある。進行中のホールに賛成反対という短絡的な議論ではなく、いつたいどういうホールが建設されようとしているのか、世界中の劇場を研究した井上さんのホール観と小田原のまちに対する想い。小田原市民にとっては、誰でも聞き逃せない話ではないだろうか。スタッフは、みんな手弁当だが、入場は無料。すべてカンパで運営する。