20歳

newmoonakiko2008-08-02

学生時代のコーラスサークル、「コール・ユリゼン」OBOG会の夏合宿に参加。1969−70年、最後の学生運動の最中、東京大学駒場キャンパスで歌っていた。ノンポリ学生だったが、東京女子大学短期大学部は学内封鎖。連日、集会が行われ、デモが繰りかえされた。学園祭には、吉本隆明がきた。前代未聞の非常事態だったには違いないが、構内にあるチャペルでは変わりなく修道女の祈りが続けられた。

その後、短期大学部は廃部。これは、時代の流れとして当然としても、チャペルだけは保存して欲しいという声が卒業生の中から上がった。未熟ながら政治的状況を激しく追及すると同時にただただ祈り続けることの意味をも考えることのできたキャンパスに感謝したい。

同じように無心で歌い続けた2年間。ただただ歌ったことが、今や私の貴重な財産になっている。

当時の指揮者・国立音大の中島良史先生。指揮や作曲だけではなく、ヤングプラハ音楽祭などをプロデュース。エネルギッシュに活躍されている。伴奏は、若きピアニスト田中理恵さん。左は、この会をお世話して下さっている先輩。今年の参加者は、15人。みんな、20歳の頃と決定的に違うのは、暗譜が・・なかなか・・・できない。