オーナーは小田原市


根府川にある「ヒルトン小田原」。今日は風がないので、たなびかないヒルトン社旗と日の丸、そして小田原市の旗。そうなんです。このホテルのオーナーは、小田原市。元勤労者リフレッシュ施設「スパルザ小田原」は、当時の労働省管轄団体「雇用促進事業団」が雇用保険を財源に455億円を投じて作ったもので、1997年に完成。しかし、5年後には国の特殊法人合理化で、8億円で叩き売りに出された。小田原市(当時、小澤市長)は、大喜びで買い取り、運営をヒルトンに委託した。当時、小田原市民の間でも、この巨大施設の買い物に喧々諤々の議論はあったが、市は国のお荷物解消セールに乗ったのだ。

契約期限5年で見直すというが、今のところヒルトン社が撤退する気配はない。ヘリコプターで、海外の要人が来ているという噂もある。でも、別に小田原市民とは関係ない。ただ、市民優待期間というのがあって、かなりお安く泊まれることができる。ただ、あまりにも近すぎて、泊まる決心をする市民は少ない。さて、いつまでも、市が税金を投入してホテル経営をするわけにはいかないだろう。辺りの風景の美しさに小難しい問題は、忘れてしまうのだけれども。

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/sightsee/accom/hilton/shukuhaku.html