[映画]岩波映画・大川弁護士

本日は、なかなか中身の濃いい1日だった。まず、この11月に開催する国際有機農業映画祭の上映映画の選択のための会議。21作品、948時間に及ぶ。とてもじゃないが、全部の作品を見ることは出来ない。そこで、まず15作品818時間まで絞り込んだ。有機農業に関する映画で映画祭ができるのかと世間では、不思議に思われているらしいが、今年で第3回目となる。

今月の末、運営委員での試写会を行い、本番の映画祭にかける映画が決まる。特殊撮影を駆使して土の世界を記録した「根の国」「土は生きている」は、土がいかに大切かを教えてくれた素晴らしい記録映画だ。3回目には「汚れなき土にまけ」がエントリーされているが、この制作会社の岩波映画は倒産。引き継いだのが日立製作所だ。その作品の一部が東大と芸大に寄贈され、東大に記録映画アーカイブプロジェクトができて、その仕事を記録映画保存センターが受け持ち、2月14日にシンポジウムが開催されたそうだ。

 ・記録映画アーカイブプロジェクト
   http://www.kirokueiga-archive.com/event/index.html
 ・記録映画保存センター
   http://ameblo.jp/kirokueiga-hozon/entry-10195592805.html

商業映画に押されて地味な記録映画は斜陽となったが、だからこそ、貴重な証言。たぶん、この宝の山に「穢れなき土にまけ」もあるのだろう。16ミリだったら、映写機がいる。ぜひとも、この機会にDVD化して欲しいな。

夜は、昨日ノーゲームという不思議な判決がでた横浜事件の弁護人大川隆司弁護士を囲んで、お花見の宴会。大川先生は、駅前再開発に関して市に対して起こした住民訴訟の裁判の弁護士でもある。小田原の問題は、市長交代で決着がつき裁判は取り下げとなった。横浜事件は23年間弁護を続けていられるとのこと。もう治安維持法もなくなったのだから、国の責任も問えないという司法の判断には従えないが、これは無罪と同じだといわれていた。しかし、完璧な無罪を獲得するまでまだがんばるとも。


市民運動などしたことのない素人市民?は、大川先生の存在にどれほど励まされたことだろうか。心から感謝したい。

外に出れば、目もくらむような夜桜。過去のことは終わりにして、未来からの視点で自分たちの地域を見つめてみたい。