横須賀市長選挙

郵政民営化」が大間違いだったことが国民にバレ、ただでさえバケの皮がはがれてきた小泉元首相。いまごろ真っ青になっているのではないか。地元・横須賀の市長選で、応援している現職市長が落選する可能性が出ているのだ。

 横須賀市長選は21日に告示され、28日に投開票される。現職の蒲谷亮一(64)、市議の吉田雄人(33)、弁護士の呉東正彦(49)の三つ巴の戦い。横並びの情勢だ。蒲谷市長は現在1期目。本来、2期目を目指す首長は選挙に強いはず。

「これといった選挙の争点はありません。それに3人とも党派色を隠している。蒲谷市長が訴えているのは、小泉元首相との親密ぶりです。『小泉家には全面的にバックアップを受けています』と公言。小泉元首相も初日の21日、蒲谷陣営の会合に顔を出しています」(地元事情通)

 その蒲谷市長が苦戦を強いられ、小泉周辺は「もはや神通力は消えたのか」と、ショックを受けているらしい。

「小泉元首相が応援に来ても、以前ほどの熱気はありません。明らかにカリスマ性は薄れています。やはり『痛みに耐えろ』『聖域なき改革だ』と絶叫しながら、次男の進次郎に世襲したことが決定的でした。小泉改革のペテンも次々に明らかになっている。もし、蒲谷市長が落選したら、進次郎の選挙にも確実に響いてきます。それだけに小泉元首相も気が気じゃないでしょう」(政界関係者)

 28日、横須賀市有権者がどんな判断をするのか、楽しみである。

日刊ゲンダイ2009年6月23日掲載)

ところで、どこの政党、組織の支援も受けずに立候補した33歳元市議会議員の法定ビラ。どこかで見たことがあるね。
吉田雄人、その人が、今当選を決めた。おめでとう。横須賀市民に乾杯!

ついでながら、相手候補の現市長蒲谷氏には自民、公明だけでなく民主党も推薦して支援した。民主党自民党との相乗りを原則禁止した小沢一郎前代表の方針を守るべきだったのでは。1年前の小田原市長選の経験を生かせなかったのだね。ちなみにもう一人の候補者、呉東氏は社民、共産党推薦だった。