東海大地震

今日朝方の地震で家族や友人たちから「大丈夫?」というメールをもらった。さすがに目が醒めたが起き上がるほどでもなかった。慣れは恐いが、体が反応しなくなっている。私が今までに経験した一番大きな地震のときは、揺れよりも大きな地響きに驚かされた。静岡の知人は、ドドドドドッという大きな音が恐ろしかったという。直下型なので大きく揺れることはなく、被害は少なかったようだ。

いつきてもおかしくないといわれている東海大地震と、直接の関係はないというが、地震発生後の浜岡原子力発電所では5号機の燃料交換エリアで放射能高警報が鳴ったという。しかし、心配された放射能漏れはなかったらしい。よかった。

直下の断層が大陸だなのふちにつながり巨大地震が起こる危険があるところに原発や核の再処理施設を建ててはいけないと専門家も指摘しているが経産省は無視。地震で停電になれば高レベル放射性廃液を冷却できず爆発事故が起こりうる。そうなれば、首都圏消滅という最悪のシナリオになるのだが、今のところあまり真剣に考える役人も政治家もいない。

ところで、「核の番人」というIAEA(国際原子力機関)事務局長に、天野之弥日本政府代表が当選した。天野氏は「唯一の被爆国・日本から来た人間として核兵器の拡散を防ぐために全力を注ぎたい」と挨拶をしたが、その唯一の被爆国は、核兵器の材料である軍用プルトニウムをすでに36キログラムも所有し今後も生産を続ける方針らしい。

この軍用プルトニウムは、茨城県大洗の高速炉常陽と高速炉もんじゅが生産したもので約30発の核爆弾が製造可能という。この事実は文科省社民党福島瑞穂参議院議員の質問に文書で答えたものだ。しかも数日で日本も核武装できるというのである。核兵器の材料と技術をすでに持っていて「核の番人」というのもおかしなものだが。

オバマ米大統領プラハで「核兵器のない世界を目指す」と表明したが本当に信じていいのかな、広島にも長崎にも来なかったか来れなかったかの大統領。でも、オバマアメリカの大統領。信頼すべきは日本の首相なんだろうな。まずは、「核の平和利用」をやめる。すでに原子力発電なしには暮らせないという脅しに乗らずに必要以上の電気を使わず、太陽光発電などの自然エネルギーに変える。平和利用は軍需利用に通じる。国内に核があるということになぜ身の危険を感じないか、不思議でならない。隣国の核よりも恐い。

この地震で自ら停った浜岡原子力発電所。そのまま、ゆっくりお眠り下さい。