自然再生に税金を

「日本に健全な森をつくり直す委員会」は養老孟司さんが委員長。事務局を担当しているのが、アウトドアライターの天野礼子さんだ。天野さんの長年の主張、「ダム建設を中止して、森と川を作りなおす」という壮大な計画が、民主党政権を動かしているようだ。天野さんのブログを読むと、民主党国民新党への働きかけは猛烈だったようだ。

公共事業をすべてやめるのではなく、自然を再生する方向に税金を投入する。文化国家となる過程で、ある程度の自然を破壊せざるをえなかったが、自然を根こそぎ破壊する前に自然を人の力で再生しなくてはならない。そのためには、土木技術はかかせないのだ。耕作放棄地の再生にも土木技術は必要になるだろう。エコ自動車やエコ電化製品だけに税金をまわすのではなく、緑の国土再開発を進めてもらいたい。

今日の小田原市議会では、小田原市のCO2削減目標への質問があった。平成12年かかげた10パーセント削減は、平成19年には17パーセント増加している。公共施設の省エネはますます厳しくなっていくだろうが、国の25パーセント削減には遠く及ばない。白熱灯から蛍光灯に変えることもいいが、いっそ駅周辺は車を規制するぐらいの政策をすすめないと間に合わない。

小田原には再生できる農地も森もある。議会も、省エネだけではなく緑の改革を後押しして欲しいものだ。