電磁波被害

ある会合で一緒になった女性4人で一部屋で寝ることになった。その中のひとりNさんが、こう切り出した。「私、電磁波に反応するの。テレビも冷蔵庫も、みんなコードをはずしますね」。電磁波が人間の体に悪影響を与えることは知っているが、電磁波過敏症の人に初めて会った。その夜は、電磁波についての話で盛り上がった。携帯電話と脳腫瘍の関係が調査されているのだが、その結果をWHOは公表していない。地デジや携帯電話の基地局の近くは危険だ。アナログでいいのに。とか、最悪はオール電化住宅だね。オール電化住宅に補助金がついているんだよ。とか、極めつけは高性能高圧電気炊飯器の健康被害。炊飯器が電磁場になって体の調子を狂わすのだと。

今から、10年前は、コンピューターの前では、電磁波遮断エプロンをしたものだが、今はどうだ。誰もそんなことしない。電磁波がなくなったわけではなく、電磁波と戦うのをやめたのだろう。無駄な抵抗はしない。電磁波と乳がんなど因果関係はわかならいから。でも、エコという電気自動車が、人間に健康被害を及ばさないとは限らない。あれにも補助金がでてるね。

化学物質過敏症と同じように電磁波過敏症が訴訟の対象になる日も近いかもしれない。そうならないためにも、健康リスク、電磁波発生源施設がどこにあるかなどの情報公開は、産業関係者や行政の義務にならなくちゃ。

電磁波に被爆すると頭痛や吐き気などの症状がでるという彼女の唯一の解消法は、素足になって大地にアースすること。わかる。