[暮らし]ウメ子とお別れ

newmoonakiko2009-10-16

最後にウメ子と会ったのは、いつだったか。友人たちをお城に案内したことがあるので、そのときが最後だった。文化庁は城郭の中の動物園を不適格というが、むしろ、鎧を着た人たちが歩く姿のほうが私個人の感覚からいえば異様な感じを受ける。歴史よりも動物園が必要な時代もある。そして、それは終わった。もし、象に会いたければ、アジアやアフリカの奥地に行く。

先月17日に国内最高齢の推定62歳で息を引き取った「ウメ子」の死因は、東京大総合研究博物館の遠藤秀紀教授が遺体解剖した結果、老齢による心不全だったという。解剖されてどうしたのかな?剥製になるのかな?

ところで、ウメ子をしのび、象をかたどったかまぼこが「小田原駅前ひもの市場」などで限定販売されている。ミカンの花から採ったはちみつ入りで、子どもたちに愛されたウメ子に感謝の意を表してほんのり甘いんだそうだ。一口サイズで8個入り500円。小田原みのや吉兵衛が製造。

明日17日は午後2時から象舎前でお別れ会がある。インドの神話でゾウは世界を支える存在として描かれるている。城よりも象のウメ子が小田原を支えていたのだってあながち不思議ではない。