我が家に新型インフル上陸。

喘息気味の息子が発熱。息苦しくて眠れないという。長いおつきあいのお医者さんに電話を入れたら、すぐに夜間診療所に行くように言われた。しかし、肝心の息子は、明日の朝まで我慢するという。2時過ぎまで見守ったのだが、私は眠ってしまった。気がついたら、息子は自転車を引いて病院に行っていた。

「ひどいから家族にきてもらうようにだって」と息もたえだえの息子からの電話に「入院させなきゃ」と覚悟を決めて病院に向う。いつもは優しい先生なのだが、なんで昨日診察してもらわなかったの、と叱られる。考えてみたら、「タミフル」はウイルスが体内に増殖する48時間以内に飲まないと効果がないんだから、ともかく新型インフルエンザが疑わしい時は、早く医療機関に見せなくてはいけなかったのだ。

しかし、幸運にも入院までは至らず、自宅療養となった。母もマスクをして防御体制に入り、禁足状態に。マスクと使い捨て手袋はあったので、水とテッシュペーパーを買い込む。かの「タミフル」は劇的に効いて、3日間で熱は下がり、日に日に食欲も出てきた。本人も私も「死ぬかと思った」のだから、一般よりも重篤な症状だったのだろう。

国民がバタバタと倒れていったら、大変だ。政府も真剣に対策を考えるよなぁ。しかし、とにかく罹らないことが一番。マスクをして欲しいというのが、息子の生還の感想である。これで、ひとつ免疫がついたわけだが、「タミフル」も効かない耐性菌が出てくるというのだから、青年や子どもたちがこれから先、生き抜いていくのは大変だ。

罹れば生命に関わる場合もあるのは事実。自分のためにも他人のためにもマスクをしよう。