[食]未来の食卓

newmoonakiko2009-12-20

小田原市民会館小ホールで上映されたフランスの記録映画「未来の食卓」。2回上映で約500人が観てくれたことになる。私は、もう数回観ているのだが、何回観ても納得がいく。有機有機と寝言を言っているわけではない。未来はその選択以外にない。ぜひ、多くの人たちがそのことに気がついて欲しいものだ。

それにつけても、美しい自然に囲まれた南フランス、バルジャック村のショーレ村長の決断、「学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする」はすごい。オーガニック給食や学校菜園での野菜作りを通して自然の味を覚えた子供たちに小さな村は少しずつ変化していく様も素晴らしい。日本でも地域の食材を選択した町はあるが、「有機を選択」までには至らない。食に対する認識が、給食に関る人々に少ないのだろうか?

当日はシンポジュウムが開かれて、小田原有機農業研究会の石綿敏久さん、オレンジページの元編集長の山本洋子さん、それに加藤憲一市長も登場した。加藤市長は愛娘の闘病から代替医療を学び、自ら有機農業を志したことを率直に語った。その体験をぜひ行政の立場で活かして欲しいと誰もが思ったことだろう。未来そのものの子どもの「いのち」とあの世に旅立つ高齢者の「いのち」が、まず最優先されることだ。

お隣の韓国では医療費を抑えるために有機農業に国ごと転じている。「生きている食べ物」で「いのち」が養われることを思い出して!